2017.05.30 19:06 更新
2017.05.30 取材
待っていた人も多いハズ、Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI/本社:台湾)が当代の最上位グラフィックスカード「GeForce GTX 1080 Ti Lightning Z」をお披露目した。歴代圧倒的なオーバークロック耐性をウリにする「Lightning」シリーズの最新モデル、店頭デビューは7月まで待たなければならないようだ。
これぞ当代最強グラフィックスカードの風格。まさに満を持しての登場となった、「Lightning」シリーズ最新作「GeForce GTX 1080 Ti Lightning Z」をMSIがお披露目した |
MSIブースで一際注目を集めていたのが、巨大な3連装ファンクーラーを搭載したGeForce GTX 1080 Tiグラフィックスカードの「GeForce GTX 1080 Ti Lightning Z」だ。MSIがその世代における最上位モデルとして投入する「Lightning」シリーズの最新作で、2015年9月に発売された「GTX 980Ti LIGHTNING」以来のリリースとなる。
これまではとかくオーバークロッカー向けに驚異的なオーバークロック耐性がアピールされてきたが、今回はゲーマーが手に取る最高峰のカードとして、最強クラスのスペックに調整。フルパワーの「Lightning Mode」では、動作クロックがコアベースクロック1,607MHz(リファレンス1,480MHz)、ブーストクロック1,721MHz(同1,582MHz)に達する。メモリクロックも11,120MHz(同11,000MHz)にチューンされ、圧倒的なパフォーマンスが期待できそうだ。
もちろん歴代シリーズ同様のOC耐性も健在で、各種部材は米軍事調達基準に準拠する「ミリタリークラス4コンポーネント」を採用。補助電源コネクタは貫禄の8pin×3仕様で、かなりムチャな“カツ入れ”にも対応する。
そして最強スペックを支える冷却機構は、2スロットでは収まらない、3連装ファンを備えた「TriFrozr」の最新版が搭載されている。ヒートシンクは「Advanced Airflow Control Technology」と称する最適形状でフィンを並べ、それを合計6本の極太ヒートパイプが貫く仕様だ。
そして冷却ファンは、異なる2種類のブレードを組み合わせた「トルクスファン2.0」を採用。センターの90mmファンを両サイドの100mmファンがサンドイッチ、大風量で巨大なヒートシンクを冷却する。さらにセミファンレス機能の「Zero Frozr」も搭載。低負荷時にはゼロノイズで動作する。
2種類のブレードから構成される、静音・大風量の「トルクスファン2.0」。両サイドに100mm、中央に90mmのファンを配置している | |
接続インターフェイスは、DisplayPort1.4×2、HDMI2.0×2、DL DVI-D×1の5系統を備える |
さらにクーラー外周部には、RGBイルミネーション「Mystic Light Sync」に対応するLEDバーを搭載。MSIマザーボードと設定を同期させ、システム全体と連携したライティング効果を演出できる。もちろん従来オーバークロッカー向けを重視してきた「Lightning」シリーズとしては、初搭載の機能だ。
そして担当者によれば、気になる発売時期は7月中を予定しているとのこと。価格は現在調整中、パフォーマンスに恥じない貫禄の価格設定になると思われる。
「Lightning」シリーズとしては初めて、イマドキ仕様なRGBイルミネーションに対応。「Mystic Light Sync」対応のMSIマザーとライティング効果を同期させることができる |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI): http://www.msi.com/
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