2017.05.31 00:51 更新
2017.05.31 取材
「NEMESIS SWITCH」と名付けられた、ちょっと面白そうなゲーミングマウスをThermaltake Technology(本社:台湾)ブースからご紹介。注目はリボルバーのように回転するギミック、さて使い勝手の方はどうだろう。
Thermaltakeが現在開発中のゲーミングマウス「NEMESIS SWITCH」。いったい何をどう“SWITCH”するのだろうか? |
何やらスイッチャブルなゲーム機を思い浮かべてしまいそうな、Thermaltakeの新型ゲーミングマウス「NEMESIS SWITCH」。サイドに複数のサムボタンを並べた、いわゆる“Naga系”のMMO向けマウスだが、このサムボタンが少々変わっている。
特許取得の「Key Switching System」と称するギミックが搭載され、ボタン位置を自由にカスタマイズできるのが特徴。さながらリボルバーのような感覚で“SWITCH”し、ユーザー好みのレイアウトに作り変えられるというワケだ。
合計で8個のボタンが並ぶ、サイドのサムボタン。MMOゲームに適した多ボタン構成のマウスでは、このサムボタンの使い勝手が評価を分ける大きなポイントになる |
サイドには合計8個のサムボタンが並んでいるが、底面のロックを外すことでカスタマイズが可能になる。縦方向に回転する4列のブロックに分かれており、それぞれがカチリとリボルバーのように小気味よく回転。列ごとに「ボタン+ボタン」「ボタン+ブランク」「ブランク+ボタン」のいずれかに設定可能で、サムボタンを好みの場所に配置することができる。
この手の多ボタンマウスはサムボタンの使い勝手がポイントとあって、これまでもカスタマイズ要素を追求したモデルはいくつかあった。Thermaltakeの場合は、このユニークなギミックでそのニーズに挑戦するようだ。
実は列ごとにリボルバーのように回転するという、ちょっと楽しげなギミックになっている。もちろん通常時はしっかりロックされているが、底面に備えたコッキングレバーを引き上げることで動かせるようになる | |
必ず上下のどちらかにボタンが入るものの、邪魔な部分をブランクにすることができる。ちなみにサムボタン自体は、比較的浅めなクリック感だった |
基本的なスペックは、マウスセンサーが最大12,000dpiに対応するPixArt Imagingの光学式センサー「PMW3360」を搭載。左右クリックは5,000万回耐久のオムロン製で、サムボタンを合わせプログラム可能な16ボタンを実装する。
さらに16,800万色のRGBイルミネーションにも対応しており、サムボタンやスクロールホイール、ロゴマークなど複数箇所のLEDをカスタマイズ可能だ。
面白いギミックや優秀なセンサーを搭載しながら、実は比較的安価な価格設定の「NEMESIS SWITCH」。果たして店頭に並ぶのはいつになるやら |
もっとも、担当者いわく「発売されるとしても相当先の話」というコンセプトモデルで、来年以降の発売を目指しているとか。現時点での予価は49.99ドルに設定されており、比較的安価に購入できる、コストパフォーマンスに優れたモデルになりそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Thermaltake Technology: http://www.thermaltake.com/
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