2017.05.31 03:03 更新
2017.05.31 取材
Thermaltake Technology(本社:台湾)は来年で創立20周年を迎えるという。そこで用意されたのが、アニバーサリーモデル「Level 20 Titanium」だ。早いもので、あの「Level 10」から"10年後”のモデルという事になる。
Thermaltakeと言えば、自作PC業界では老舗ブランドのひとつ。とは言うものの、来年で創立20年というから、想像よりもかなり若い企業である事に驚く人もいるだろう。わずか20年で古参と思われるほど、自作PCの歴史は浅い。
今回紹介するアニバーサリーモデルを見る前に、10周年記念として製造された「Level 10」に触れておこう。BMW Group DesignWorksUSAによる斬新なPCケースは、その独走的なデザインにより後世、自作PC史に残る佳作。あの凸凹デザインは当時、実に未来的な印象を持った。なお、今見ても十分に未来的であり、間もなく約10年を迎える現在でも、時代は追いつけてはいない。
こちらは2014年の「COMPUTEX TAIPEI」で投入された、国内50台限定販売の「Level 10 Titanium Limited Edition」 |
そして来年20周年を迎えるにあたり用意されたのが、今回の主役「Level 20 Titanium」だ。実はこのモデル、20周年を前にしたフライング公開で、「COMPUTEX TAIPEI 2017」向けのコンセプトモデルという位置付け。実機の横には「Do Not Touch」に加え「No Photography」の看板が掲げられている。(なお今回は担当者の許可済み)
曰く「先週完成したばかり」(Thermaltake)との事で、販売される頃には細部に改良が加えられるかもしれない。あくまで現時点での仕様ながら、外装にアルミニウム素材を使用。角丸のデザインは、どことなく「Level 10」を彷彿とさせるものの、今回はBMWデザインの表記は確認できなかった。
左サイドパネルには、10年前ならどのPCケースにも使われていなかった強化ガラスを採用。さらに筐体をよく見ると、フロント部分は大型リザーバーが搭載できる縦長のBOXとして独立。その後方は上段が電源ユニット、下段がマザーボード等のメインエリアとなる”セパレート構造”としている。
背面のエッジを見ると、なるほどプロトタイプらしき粗さは見て取れるものの、製品化されれば10万円クラスの豪華な記念モデルに仕上がるはずだ。なお現時点一切の詳細は不明。来年の「COMPUTEX TAIPEI 2018」では真っ先にこのモデルがご紹介できるだろう。その時は是非プロトタイプと細部を見比べてみたい。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Thermaltake Technology: http://jp.thermaltake.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/