2017.05.31 03:34 更新
2017.05.31 取材
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI/本社:台湾)から、5台のNVMe SSDを搭載できるハイエンドゲーミングマザーボード「X299 XPOWER GAMING AC」がデビュー。冷却性能を強化した「M.2 SHIELD」も付属し、これまでにない超高速ストレージを構築できる。
「COMPUTEX TAIPEI 2017」に合わせてIntel X299マザーボードを発表したMSI。その中でも一際注目なのが、「ENTHUSIAST GAMING」に属するハイエンドモデル「X299 XPOWER GAMING AC」だ。基板上にある3スロットの「Turbo M.2」に加え、2スロットを備えたPCI-Express3.0(x8)変換基板「M.2 Xpander-2」が標準で付属。これにより計5台のNVMe M.2 SSDを同時に使用することができる。
PCI-Express3.0(x8)接続の「M.2 Xpander-2」が付属し、最大5台のNVMe M.2 SSDを搭載できる |
搭載するCPUや、マルチグラフィックスの構成によって異なるものの、基本的には5台すべてPCI-Express3.0(x4)駆動が可能。担当者によれば、ソフトウェアRAID環境では10GB/secを超える転送速度を記録したという。
新M.2 SSDヒートシンク「M.2 SHIELD FLOZR」はワンタッチで着脱可能。またMSI X299シリーズでは「M.2 SHIELD」もアルミニウム製になり、冷却性能が向上しているという |
さらにメインのM.2 SSDスロットには、ワンタッチで着脱ができる新ヒートシンク「M.2 SHIELD FLOZR」実装。その他のスロットにも、素材をアルミニウムに変更し、冷却性能を高めた改良版「M.2 SHIELD」が標準装備され、サーマルスロットリングを抑え安定したパフォーマンスを発揮する。
「X299 XPOWER GAMING AC」は、某アメコミヒーローをモチーフにデザインされている |
その他、17種類のエフェクトに対応する「Mystic Light」「Mystic Light Sync」や、「Nehamic 2+」に対応する高音質オーディオ回路「Audio Boost 4」、IEEE 802. 11 ac無線LANとデュアルギガビットによる3系統のネットワーク対応など、ハイエンドらしい充実した機能を備える。
MSIでは「X299 XPOWER GAMING AC」を筆頭に、「ENTHUSIAST GAMING」2モデル、「PERFORMANCE GAMING」「ARSENAL GAMING」「PRO SERIES」各1モデルの計5モデルのIntel X299マザーボードをラインナップ。ここではその他のモデルについて、簡単に紹介していこう。
「X299 GAMING M7 ACK」は、「ENTHUSIAST GAMING」の下位モデル。スペースシップをモチーフにしたデザインを採用し、こちらは2台のM.2 SSDを同時に冷却できる「M.2 SHIELD FLOZR」を標準装備。またネットワークにはKiller DoubleShot Proを搭載する。
X299 GAMING M7 ACK |
「X299 GAMING PRO CARBON AC」は、「PERFORMANCE GAMING」シリーズに属するミドルレンジモデル。各種ヒートシンクに搭載されたプラスチックカバーは取り外しでき、3Dプリンタを使いカスタムドレスアップできるのが特徴だ。
「X299 GAMING PRO CARBON AC」には、標準でゴールドとシルバーの交換用カバーが付属。また3Dプリンタを使えばカバーを自作することもできる |
「X299 TOMAHAWK」は、「ARSENAL GAMING」シリーズに属するエントリーモデル。これまで同様メカニカルなデザインを採用し、チップセットヒートシンク一体型の「M.2 SHIELD FLOZR」を搭載する。
X299 TOMAHAWK |
「X299 SLI PLUS」は、今回展示されていた製品の中で唯一の非ゲーミングモデル。これまでの製品に比べるとシンプルなデザインだが、Intel製デュアルギガビットLANや「Audio Boost 4」など機能は充実。「Mystic Light」「Mystic Light Sync」にも対応しており、ユーザーによるドレスアップは可能だ。
X299 SLI PLUS |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI): http://www.msi.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/