2017.06.01 02:07 更新
2017.05.31 取材
多くの自作派が楽しみにしているであろブースのひとつ、Cooler Master Technology(本社:台湾)。今回は多数のPCケースを展示スペースに並べてきたが、レポート第1弾は最上位となる「Cosmos C700P」を取り上げる。発売までまだ時間が掛かるそうだが、これがなかなか完成度が高い。
Cooler Masterブースでひと際存在感を放つフルタワーPCケース。「Cosmos C700P」は、同社アッパークラス「Cosmos」シリーズの最高峰に位置付けられるモデルだ。
リリースまでにはかなり時間を要するそうだが、販売されれば確実にシリーズ最上位。当然それなりの価格が見込まれているが、さらなるブラッシュアップを重ね、店頭に並ぶことになるだろう。すでに完成度は高いながらも、このモデルはあくまで開発途上にある”量産モデルに近い”「Cosmos C700P」である事をお断りしておく。
外観デザインで特徴的なのは、両サイドパネルだ。PC構成パーツが丸見えになる左側面は強化ガラス仕様。イマドキ素材の採用に驚きはないが、じっくり観察するとフロントまでガラスは回り込んでいる。上下部分はフロントパネルデザインに合わせてカット。背面ヒンジによる開閉機構を備えた大型サイドパネルは、シャーシ間の隙間を最小限にする高度な工作精度が要求される。しかも量産が条件であり、これがなかなか難しい。ちなみに右サイドパネルはソリッドタイプで、同じく背面ヒンジによる開閉機構が装備されている。
フロントパネルは、下部ヒンジによる開閉機構を備え、シャーシ面にあらわになったフロント内部パネルは、通気性が重視されたメッシュ仕様とした。なお詳細スペックは”関係者ですら一部あやふや”な状態だが、5.25インチオープンベイらしきベゼルが2段分確認できる。
また「Cosmos」と言えば、外観スタイルの象徴として、バンパーの存在は欠かせない。メタル製の丈夫なバンパーは、下部は台座となり、上部はハンドルの役割を果たしてくれる。新型にもこの装備は継承されている。
現状では謎が多いだけに内部構造は眺めるだけに留めるとし、最後にフロントトップ部に注目。DEMO、COLOR、M/B、計3種類のインジケーターと右側のセレクトボタンは、トップとボトム各左右に仕掛けられたLEDが制御可能。流行のRGB LEDに連動するため、各モードとプリセットにより、イルミネーションギミックの変化が楽しめる。
ほぼ出来上がりに近い「Cosmos C700P」。どうです、もう売ってしまいませんか。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Cooler Master Technology Inc.: http://apac.coolermaster.com/jp/
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