2017.06.01 03:44 更新
2017.06.01 取材
Cooler Master Technology(本社:台湾)ブースから贈るレポート第2弾は、一風変わったミニタワーPCケース「Q300T」。展示されていたのは同じ型番でも三者三様。スタイルが微妙に違う外観、まったく違う外観、さらに倒立しているモデルまで。これは一体・・・
一風変わった製品は、全てコンセプトモデルだと思うなかれ。「Q300T」は、正真正銘、本気で販売を目論む力作だ。
まず知っておきたいのが、最もオーソドックスに見えてそつがない左端の製品のみ、製品化の想定から外れているということ。シンプルな筐体デザインが好まれる日本市場だが、最有力候補が早くも脱落と相成った。(補足※ただし販売される可能性はゼロではないという)
残る2製品の真ん中から説明すると、上下の前後部分にハンドルを装備。いずれも対角線上に伸びており、上はキャリーハンドル、下はスタンドの役割を担っている。フロントとトップにはそれぞれアクリル素材の”張り出したデザインパネル”を追加装備。オーソドックスな左端のベースからの装飾により、ガラリと印象を変えた。
さらにユニークなのが、設置状態を90°変更できる点。対角線上に固定されたハンドルは、張り出したデザインパネルが設置面に接触しない、絶妙な角度と長さに設計済み。ノーマルの状態から前に45°倒せば、それまでのリア面がトップ面になる。特に不便を感じなければ、このスタイルに落ち着いてもいい、というワケだ。
そしてさらに進化したのが右端のスタイル。絶妙なバランス感覚には驚くばかりだが、さらに張り出したフロントとリア(もうどこな何の面だか分からない)のデザインパネルにより、近寄りがたい独特な世界観が醸し出されている。
販売が予定されている候補の1つに数えられているだけあって、きちんと処理(?)されているのがリアに接続するケーブルの抜け穴。グロメットにより保護された開口部から、電源ケーブルやディスプレイ用、さらに入力デバイス用の各ケーブルがここを通る。
なんともキテレツな「Q300T」。紹介が遅れたが、対応フォームファクタはMicroATX。本当に発売されるのだろうか。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Cooler Master Technology Inc.: http://apac.coolermaster.com/jp/
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