2017.06.02 00:07 更新
2017.06.02 取材
今年1月の「CES 2017」に合わせて発表されたフォーキャビンPCケース「Quadstellar」の実物をDeepcool Industries(本社:中国)ブースで発見。その独特なデザインから、来場者の注目を集めていた。
独特なデザインで話題を呼んだDeepcoolブランドのMini-ITX対応PCケース「Tristellar」。その正統後継モデル「Quadstellar」の実機展示がDeepcoolブースで行われていた。
「COMPUTEX TAIPEI 2015」でも取り上げた「Tristellar」に後継モデルが登場 |
“Quad”の名の通り、各コンポーネントを収める「キャビン」を従来の3つから4つに拡張。これまで1つのキャビンにまとめられていた電源ユニットとストレージを、それぞれ左下の「電源ユニットキャビン」と、左上の「ストレージキャビン」に分離。また4区画にしたことで広くなった中央スペースを右下の「マザーボードキャビン」と統合することで、E-ATXサイズの大型マザーボードを搭載できるようになった。
右下から中央にかけてを「マザーボードキャビン」にすることで、E-ATXフォームファクタに対応する |
フロント部にある4枚のハッチは、ケース内の温度に合わせて自動的に開閉する「エアフロー制御機能」に対応。さらに背面部分を広く通気口とするなど、消費電力の大きいシステムでも安定した運用ができるようエアフロー設計には特に配慮したという。
会場の動画ではフロントにある4枚のハッチが温度によって開閉する様子が確認できた |
また「Tristellar」が多くのMOD PCで採用された実績を考慮し、「Quadstellar」ではフロントパネル部に、スマホ用アプリでカラーや発光パターンを調整できるRGB LEDライティング機能を標準装備。さらに「グラフィックスカードキャビン」と「マザーボードキャビン」には強化ガラスパネルが採用され、よりMOD PC向けに改良が施されている。
フロントのRGB LEDはスマホアプリで遠隔操作できる |
主なスペックはドライブベイが2.5インチシャドウベイ×12または3.5インチシャドウベイ×9、冷却ファンはフロント120mm×3、ボトム120mm×2で、ラジエターはフロント360mm、ボトム120mmまで対応。外形寸法はW485×D523×H485mm。なお価格は300ドル前後で、順調なら8月頃にはグローバル市場向けに販売が開始されるとのこと。
拡張性と冷却性に配慮した設計のため、安定したハイエンドシステムを構築できる |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Deepcool Industries: http://www.deepcool.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/