2017.06.02 09:14 更新
2017.06.02 取材
In Win Development Inc.(本社:台湾)のミドルタワーPCケース「305」は、以前検証を行った「303」のバリエーションモデル。フロントパネルの一部にまたもや「木材」を使用。なぜ今「木」なのかをIn Winのスタッフに聞いてみた。
先にお届けしたCube型PCケース「Gaming Cube A1」で象徴的だったのが、フロントパネルに使用されている「木」。PCケースの素材としては新しい試みで、新鮮にして斬新なアイデアはさすがIn Winといったところ。
そしでここで取り上げるミドルタワーPCケース「305」もまた、フロントパネル右側縦列に「木」が使われている。
「305」は、昨年7月に詳細レビューをお届けした「303」のバリエーションモデル。内部構造に大きな違いは見当たらず、フロントパネルのデザインだけに重点を置いたモデルと言っていいだろう。
ホワイト筐体に木材は違和感なくマッチしており、”無理矢理感”もない。なお「木」を使っているのはホワイトモデルのみで、ブラックモデルはアルミニウム製パネルを使用。「Gaming Cube A1」のブラックモデルでも「木」は使われていないところから、”すわりが悪い”という事だろう。ちなみに使用されている「木」はヒノキだという。
PCケースとしてのスペックを紹介しておくと、対応フォームファクタはATXで、外形寸法はW500×D485×H248mm(White)。ドライブベイは3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×2で、拡張スロットは全7段。冷却ファンはトップ120mm×3、リア120mm×1、ボトム120mm×3で、トップ部には最大360mmサイズ、リア部には最大120mmサイズのラジエターがマウントできる。
なおIn Winスタッフに「木」の使用について尋ねてみたところ、強化ガラスを採用する製品があまりにも増えたことから、別の素材を選定。家具等にマッチするという理由から、「木」を選んだそうだ。強化ガラス採用の元祖たる自負もあり、現在の横並び状況を自ら打破したい、そんな野心も読み取れる。来年の今頃、自作PC市場には「木」を使ったPCケースが山のようにあったりして。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
In Win Development Inc.: https://www.in-win.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/