2017.06.03 00:42 更新
2017.06.03 取材
コンパクトかつ静音性に優れる電源ユニットを得意とするSilverStone Technology(本社:台湾)。その完成形とも言えるSFX-L規格のファンレンス電源を発表した。年内発売を目指し、今も調整が続けられている期待の新作をチェックしていこう。
コンパクトかつ静音性に優れる電源ユニットを得意とするSilverStone。「COMPUTEX TAIPEI 2017」では、その完成形とも言える世界最小のファンレス電源ユニットを発表した。
奥行わずか130mmのSFX-L規格に準拠する電源ユニットは現時点、製品名もないプロトタイプ。とは言え、展示会にありがちなコンセプトモデルではなく、早ければ年内にも発売が開始される、量産に近いものだった。
各種出力や詳細は未定ながら、ケーブルはすべて取り外しができるフルモジュラー仕様。筐体は全体をヒートシンク状にしたアルミニウム製で、手に取ると思いの外重量があることに驚かされる。
ケーブルはフルモジュラー仕様。また専用ソフトウェアが用意され、マザーボードにminiUSBケーブルを接続するれば、リアルタイムで状態が監視できる |
また一般的なATX電源よりかなり小型であることから、高負荷時の動作について尋ねてみると、社内テストではほぼフルロードに近い状態でも安定性・冷却性能とも問題は無かったとのこと。さらに温度や消費電力、各レーンの出力が専用ソフトウェアによりモニタができるため、常に状況を把握しておくことができる。
展示されていたデモ機にはスペックシールなどもなく、現時点で詳細は不明だ |
使用しているコンポーネントは厳選したものばかりということで、価格はかなり割高になりそうだが、このサイズでは唯一無二のファンレス電源。その登場を楽しみに待つことにしよう。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
SilverStone Technology: http://www.silverstonetek.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/