2017.06.03 03:59 更新
2017.06.03 取材
コンパクトPCに欠かせない、ロープロファイルCPUクーラーの注目作をThermaltake(本社:台湾)と、Thermalright(本社:台湾)ブースで発見。薄さと冷却性能、コンセプトの異なるそれぞれの製品を早速ご紹介しよう。
「Engine 27」のバリエーションモデル「Engine 17」(画像右)と「Engine 37」(画像左)が登場 |
Thermaltakeブースで見つけたのは、以前詳細検証を行った「Engine 27」の兄弟モデル「Engine 17」と「Engine 37」だ。
ラジアルフィンとアルミニウムファンで構成される基本設計に変わりなし |
アルミニウムで構成されたラジアルフィンに、中央のアルミニウムファンで風を送るユニークな設計はそのままに、前者は全高を17mm、後者は37mmへと変更。使用するPCに合わせて、ユーザーは最適なモデルを選択できるようになるワケだ。
対応TDPはそれぞれ35~40W(「T」シリーズがターゲット)と、90~95W(「K」シリーズがターゲット)で、プラットフォームはIntel LGA115x系のみサポートする。いずれも発売は7月から8月予定で、価格は現在調整中だ。
Thermalrightブースでは、コンパクトPCでもオーバークロックをしたいというユーザーの声に応え開発された、高冷却仕様のプロトタイプモデルが展示されていた。
プロトタイプのため、詳細スペックは不明ながらサイズは実測95×97×50mm |
冷却ファンは口径92mmのスリムタイプで、受熱ベースにはφ6mm×4本のヒートパイプをダイレクトタッチ方式で実装。CPUの熱を素早くヒートシンク全体に移動、冷却することで、コンパクトながら120WクラスのCPUまでサポートするという。
現時点で発売日や価格は未定。また冷却性能をさらに上げるべく調整が進められており、可能であればLGA2011v3やLGA2066などのハイエンドシステムにも利用できるようにしたいとのこと。これが実現できれば、ASRock「X299E-ITX/AC」のベストパートナーになりそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Thermaltake: http://www.thermaltake.com/
Thermalright: http://thermalright.com/
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