2017.06.04 01:50 更新
2017.06.04 取材
今年のRAIJINTEK Corporation(本社:台湾)ブースでは、近頃流行りのドレスアップ機能を重視した製品がズラリ勢揃い。その第1弾として、Mini-ITXに対応するコンパクトなオープンフレームケース「Mini-PAEAN」をお届けしよう。
非常に仕上がりが美しいハードチューブの水冷や、RGB LEDライティングの台頭もあり、最近では強化ガラスパネルを採用する、ドレスアップ向けのPCケースが続々リリースされている。しかし、その多くが大型モデルのため、設置スペースの問題で導入を躊躇している人も少なくないだろう。そんなユーザーのニーズに応え、RAIJINTEKが投入したのがMini-ITX対応のオープンフレームケース「Mini-PAEAN」だ。
マザーボードはMini-ITXに制限されるものの、ラジエターやリザーバー搭載スペースは余裕を持って確保。DIY水冷を導入した、本格的な魅せるPCをコンパクトに組み上げることができる |
「COMPUTEX TAIPEI 2016」で発表された「PAEAN」のバリエーションモデルで、フォームファクタをMini-ITXに限定することで、本体サイズをW255×D445×H365mmに小型化。一般的なミニタワークラスのフットプリントで、本格的なDIY水冷によるドレスアップPCを構築できるようになる。
4本のアルミニウムポールで強化ガラスパネルを固定。組み上げ中はどちらも取り外すことができるため、作業は容易に行える |
基本的な設計は「PAEAN」と同じで、フロント部には厚さ5mmのスモーク仕様強化ガラスパネルを採用。本体四角にはゴムカバーを備えたアルミニウムポールが実装され、ドライブベイや電源ユニット、I/Oポートなどはマザーボードトレイ裏面にまとめられている。
実際のPCとして使用できるよう、I/Oポートも必要なものはすべて揃う |
ちなみに今回展示されていたデモ機では、裏面のポールと強化ガラスはコストカットのため省略。製品版でもこのまま省略される予定だが、今回のイベントでは多少コストがかかっても追加してほしいという意見も複数あったとのこと。もともと増設できる仕組みのため、前向きに検討するということだ。
「PAEAN」の特徴でもあった裏面の強化ガラスパネルは残念ながら省略。ただし、製品版では復活の可能性もアリ |
ラジエターは最高280mm、グラフィックスカードは全長430mmまで対応。電源ユニットは一般的なATX規格、ドライブベイは2.5インチ×1、3.5インチ×1に対応する。なおグローバル市場向け発売は8月予定。国内取扱については今のところ未定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Raijintek Co Ltd: http://www.raijintek.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/