2017.06.05 02:42 更新
2017.06.05 取材
Fractal Design(本社:スウェーデン)は「COMPUTEX TAIPEI 2017」の会期中、「台北101」の北に位置する「Humble House Taipei」において、関係者向けプライベート展示会を開催。5月24日付プレスリリースで既報の新型PCケース「Focus」シリーズの実機を披露した。
新型PCケース「Focus」シリーズは、Fractal Designにとって、初の試みと言っていい、エントリークラスのエアフロー重視モデルだ。
これまで密閉型静音重視モデルにこだわり、進化を止めない「Define」シリーズが、誰もが認めるFractal Designの「顔」だった。しかし「COMPUTEX TAIPEI 2017」開催直前に発表された「Focus」シリーズは、これまでの路線とは明らかに違う、コストダウンが図られた廉価版。Fractal Designらしからぬという声も聞こえそうだが、まずは初めて触れる実機を観察してみよう。
シリーズはATXミドルタワーの「Focus G」と、MicroATXミニタワー「Focus G Mini」の2機種で構成。いずれもフロントパネルに通気性を最大限に考慮したメッシュパネルを使用。共に120mmまたは140mm口径ファン2基が搭載できるようになっている。
またフロントパネルには、近ごろ廃止されるケースが多い、5.25インチオープンベイを敢えて装備。Fractal Designの説明によると、BTOカスタマーからのリクエストが多く、それに応えたものらしい。さらにエントリーモデルだけあって、ライトユーザーも意識しているのだそう。
詳細についてはプレスリリースで既にお伝えしているため繰り返さないが、いずれの左サイドパネルにも大型ウィンドウが装備されている。
なお「Focus G」シリーズのカラーバリエーションについて、国内リリースでは現時点ブラックのみだが、ホワイトモデルの取り扱いもほぼ確定。加えてグローバルサイトでは発表済みのミスティック レッドとブルー、ガンメタル グレーのいずれかも取り扱いが検討されているという。
実機に触れた感想だが、廉価版とは言え出来映えは想像以上。塗装も丁寧かつ綺麗で、仕上がりは良好だった。なお国内正規代理店である株式会社アスクのアナウンスによると、国内市場での販売開始は6月9日。ATXモデルが税抜8,880円前後、MicroATXモデルが税抜8,580円前後とされる。
聞けば「Core」シリーズにに代わる役割を任せたいらしい。どうあれ、国内市場の反応は間もなく判明する。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Fractal Design: http://www.fractal-design.jp/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/