2017.06.05 12:00 更新
2017.06.05 取材
コンパクトケースの出物が多かったSilverStone Technology(本社:台湾)ブース。「RVZ03」とは別アプローチのハイエンド構成に対応する、「RAVEN」シリーズのプロトタイプも密かに出展されていた。3リットル台の容量でGeForce GTX 1080やRadeon RX 580が積める、あのMicro-STX仕様のPCケースだ。
「RAVEN」シリーズの面影を残す、Micro-STX対応のプロトタイプケース「RVZ04」。フロントにはイルミネーションを備え、専用ツールでカスタマイズできるらしい |
SilverStoneが用意していたのは、極小サイズのスモールフォームファクタにウルトラハイエンドクラスのグラフィックスカードを搭載できる、Micro-STX対応の専用ケース。ASRockブースではベアボーンスタイルの新生「DeskMini」が展示されていたが、ここではマザーボードの単体販売に合わせて登場予定とされる、対応ケースの「RVZ04」をチェックしておこう。
外形寸法はW238×D199×H81mmで、容量はわずか3.8リットル。Micro-STXの“純正モデル”である「DeskMini」(2.7リットル)からはやや大型化したものの、「RAVEN」シリーズらしいスタイリッシュなデザインが持ち味だ。もっともこのサイズでGeForce GTX 1080やRadeon RX 580が搭載できることを考えれば、十分すぎるコンパクト設計といえる。
Micro-STXマザーボードのために設計された、3.8リットルサイズの小型ケース。熱源直上に通気口を用意、フレッシュエアをダイレクトに取り入れることができる |
冷却周りのデザインは、CPUクーラーとMXMグラフィックスカードのピタリ直上からエアを取り入れる“Multi-vents”仕様で、両サイドも通気口になっているエアフローに優れた設計。CPUクーラーはベアボーン同様にIntel純正クーラー(もしくはそれに準拠するモデル)に対応、特殊なMXM用VGAクーラーはマザーボードもしくはケース側のどちらかに付属する。
なおMicro-STXマザーボードがM.2スロット×3を搭載することから、あえてドライブベイは排除。マザーボード上には2基のSATAポートが用意されるが、こちらは使用されない見込みだ。電源にはマザーボードに付属のACアダプタを使用。最上位クラスのグラフィックスを選択した場合は、かなり巨大なサイズになることを覚悟しておこう。
内部パーツをギッシリ詰め込んだギリギリの設計で、ストレージベイも排除。CPUクーラーはIntel純正、VGA側の冷却は付属のファンが担当する。 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
SilverStone Technology: http://silverstonetek.com/
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