2017.06.07 16:37 更新
2017.06.07 取材
今回の「COMPUTEX TAIPEI 2017」レポートはやや趣向を変え、台北101の36階にあるGIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)のプレス向けブースに展示されていた1Uラックマウントサーバーを取り上げる。チップセットにIntel X299を採用し、サーバーながらオーバークロックに対応するユニークな製品だ。
台北101の36階にあるGIGABYTEのプレス向けブースの一室には、普段あまり目にすることがないサーバー向け製品がズラリ展示されていた。その多くは残念ながら撮影・公開とも禁止だが、Intel X299(およびSkylake-X/Kaby Lake-X)の正式発表に合わせていくつかのアイテムの取材がOKに。その中でも特にユニークな製品が、今回紹介する「R160-X299」だ。
サーバー関連ルームは基本的に撮影禁止。「R160-X299」の横にも“No Photo”の看板あったが今回は担当者の許可を得て撮影を行った |
エントリークラスサーバー帯に投入される「R160-X299」。チップセットはコンシューマ向けIntel X299が採用され、サーバー製品にも関わらずCPUのオーバークロックが可能という。確かにSkylake-Xではチューニング関連の機能が強化されているが、サーバー系のシステムで公式にオーバークロック対応を謳う製品は非常に珍しい。
そうなると冷却面が気になるところだが、1Uサイズでも十分な冷却ができるよう薄型の水冷ヘッドを採用する専用のオールインワン水冷を採用。約300mmの大型ラジエターには左右両側に40mmファンを各6基、計12基搭載し、オーバークロック状態でも冷却性能が不足することはないとのこと。
その他詳細スペックは不明ながら、電源ユニットはリダンダント仕様で、拡張スロットは2段。発売はIntel X299およびSkylake-Xシリーズに合わせて調整される予定。正直一般ユーザーには縁遠い製品ながら、薄型・ハイパフォーマンスPCを狙うなら意外に面白いアイテム。ただし、騒音については相当の覚悟が必要になりそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
GIGABYTE TECHNOLOGY: http://www.gigabyte.jp/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2017/