2017.06.08 16:55 更新
2017.06.08 取材
グランド ハイアット台北のプライベートルームに設けられたCORSIAR(本社:アメリカ カリフォルニア州)ブースでは、コンセプトケースの他に、オリジナル小型PC「ONE PRO」が展示されていた。ハイエンド構成を無理なく実現するため、考え抜いたという内部構造をジックリと確認していこう。
コンパクト・ハイパフォーマンスを実現するために開発されたという、CORSAIRオリジナルPC「ONE PRO」。今回はブライベートブースに展示されていた実機を元に、その気になる内部構造を確認していこう。
まず最も目を引くのが、左右それぞれのサイドパネルに装着された240mmサイズの大型ラジエターだ。向かって右側がCPU、左がGPUの冷却を受け持つ分離構造を採用。冷却ファンはトップ140mm×1のみだが、左右の通気口から吸気し、トップから強制排出する最適化したエアフローにより、内部の温度を低く保つことができるという。
向かって左側にはグラフィックスカードを冷却する240mmラジエターを搭載。なお電源回路やメモリを冷却する空冷ファンを搭載するハイブリッドクーラーのため、GPUコア以外の温度も低く保つことができる |
実際Core i7-7700KとGeForce GTX 1080を搭載するデモ機を使ったテストでは、CPUの温度は50℃前後、GPUは55℃前後に抑えられており、冷却性能に不安はない。ただしトップから排出されるエアはそれなりに熱く、物などを置いて塞がないよう注意する必要はありそうだ。
向かって右側にはマザーボードや電源ユニット、ストレージを搭載。簡単に交換や増設が可能だ |
またもともとユーザーによるアップグレードを想定し、電源ユニットやマザーボード、ストレージ類へのアクセスを考慮した設計も特徴。自作に慣れた人なら、プラットフォーム刷新時のマザーボードやグラフィックスカードの交換も無理なく行うことができる。
電源コネクタやインターフェイス類はすべて裏面にまとめられている |
外装のアルミ筐体の仕上がりもよく、完成度の高い「ONE PRO」だが、国内発売は残念ながら現時点で未定。またもし発売する場合は現在の為替レートで計算すると25万円前後にはなりそうとのこと。
ブースでは標準モデル(画像左)の他、「COMPUTEX TAIPEI 2017」オリジナルカラーのデモ機も展示されていた |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CORSAIR: http://www.corsair.com/