2017.06.19 00:00 更新
2017.06.19 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回はツクモDOS/Vパソコン館のベタランスタッフHさん所有の懐かしいCPU、VIA「Cyrix III 667MHz」だ。
「サイリッカー」(当時Cyrix好きの人をそう呼んだ)というわけではありませんが、その当時はCPUを買いまくっていたんですよ。互換CPUの代表格といえば、今はRyzenが絶好調なAMDが有名ですが、当時はCyrixも頑張っていました。
Socket 370対応だった「Cyrix III 667MHz」は、シリーズの中でもVIAに買収された後期のほうですね。Socket 7の互換CPUだった「M II 333-GP」から使ってきた身としては、VIAのロゴが大きく入った「Cyrix III」には何となく違和感を覚えたものです。それでもApolloなどチップセットも手掛けていたため、両者をVIAで揃える事ができました。
「Cyrix III 667MHz」。FSBクロック133MHz×5で動作。バルク版と写真のリテール版で「VIA」ロゴのサイズが異なった(スタッフH氏)らしい |
その後「Cyrix」ブランドは消滅。「C3」シリーズになり、パッケージに丸い缶を採用して話題になるなど、完全なネタ扱いになっていきましたね。Intel、AMD以外に第3の選択肢があったという意味では楽しい時代でした。
90年代に発売された「M II 333-GP」。FSBクロックは83MHz×3で、実質249MHzで動作 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ツクモDOS/Vパソコン館: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo-dosv/
VIA Technologies: http://www.viatech.com/ja/