2017.07.14 00:00 更新
2017.07.14 取材
株式会社サードウェーブデジノス(本社:東京都千代田区)は2017年7月13日、賞金総額500万円を賭けて競われるeスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP」の開催を発表した。日本にeスポーツのムーブメントを巻き起こし、世界を狙うトッププレイヤーの育成が目的という。果たしてどのような大会が準備されているのか、発表会の模様をお伝えしよう。
ドスパラ発の大型eスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP」が開催決定。用意された賞金は、なんと総額500万円だ |
ドスパラブランドを展開するサードウェーブから、eスポーツのビッグイベント「GALLERIA GAMEMASTER CUP」の開催宣言が行われた。同社が本腰を入れて取り組むプロジェクトで、賞金総額500万円という、国内eスポーツ大会ではかなり高額な賞金が用意されることが決定している。
日本では未だ根付いたとは言いがたい「eスポーツ」、その一方で海外では相当な盛り上がりを見せている。世界では年平均31.8%の成長率で市場規模が拡大しているほか、アジアオリンピック評議会が2022年の競技大会でeスポーツを正式メダル種目に採用するなど、その地位は確かなものになりつつある。
世界規模で急拡大を続けるeスポーツ。アジアオリンピック評議会の正式種目に選ばれるなど、アジアでも大きな存在感を示しつつある | |
発表会冒頭で登壇した、株式会社サードウェーブデジノス取締役社長の田中基文氏。目指すのは、世界に繋がる「世界への登竜門」的な大会だ |
こうした情勢を鑑み、「このままでは、日本はeスポーツの分野で取り残されてしまう。日本でeスポーツのムーブメントを巻き起こし、裾野を拡大する必要がある」という目標から、本大会の立ち上げが決定。e-sports促進機構や日本eスポーツ協会(JeSPA)の後援、インテル株式会社やNVIDIA Japanの協賛を受け、サードウェーブデジノス主催で行われる。
また、「世界へと活躍の場を広げるトッププレイヤーへの登竜門」としての大会を目指し、今後も継続的な開催を予定しているという。
世界に繋がる戦いが行われる、「GALLERIA GAMEMASTER CUP」の「チャレンジ部門」。優勝チームは、「CS:GO」で競うアジア最大級のeスポーツ大会へ進出できる |
すでにエントリー受付けが開始された「GALLERIA GAMEMASTER CUP」は、「チャレンジ部門」と「エントリー部門」に分かれた2部門構成だ。「チャレンジ部門」は、世界を目指すeスポーツプレイヤーの育成を目的に、アジア最大級のeスポーツ大会「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS: GO 2017」の日本予選として開催される。
「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA」はBenQのゲーミングブランド「ZOWIE」が主催する、今年で3年目を迎える大型イベント。昨年は招待枠として日本代表が出場を果たしたが、今年は正式にサードウェーブデジノスが主催する日本予選を開催、勝ち抜いたチームが日本代表としてアジア決勝大会に進出する。競技タイトルは、Valve Corporationの世界的人気FPSタイトル「Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)」だ。
「GALLERIA GAMEMASTER CUP」の概要を解説する、サードウェーブデジノス コミュニケーション開発部部長の大浦豊弘氏 |
8月20日(日)にエントリーを締め切り、8月22日(火)にトーナメント表を発表。8月26日(土)~27日(日)の期間にオンライン予選大会が行われ、勝ち抜いた4チームが9月16日(土)~17日(日)に都内で行われる決勝大会に進出する。賞金は優勝150万円、準優勝30万円、同率3位が各15万円、MVP賞10万円が進呈される。
なお優勝チームは、10月19日(木)~ 22日(日)に上海で開催される賞金総額10万ドルのアジア決勝大会へ進出。アジア14地域から選抜された全16チームの戦いを勝ち抜けば、最高4万ドルの賞金が獲得可能だ。エントリーと詳細は、こちらの特設ページを参照のこと。
「eXTREMESLAND ZOWIE ASIA CS: GO 2017」は、賞金総額10万ドルというさらにスケールの大きな大会。見事優勝しアジア最強に輝けば、4万ドルの賞金を手にできる |
「エントリー部門」は、国内で完結するeスポーツ大会。「World of Tanks」と「フィギュアヘッズ」の2タイトルで行われる |
もう一方の「エントリー部門」は、「チャレンジ部門」とは異なり国内で完結するeスポーツ大会。競技タイトルはWargaming.netの戦車戦オンラインゲーム「World of Tanks」と、スクウェア・エニックスのオンラインシューティングゲーム「フィギュアヘッズ」が選ばれた。
エントリー受付けやオンライン予選のスケジュールは、タイトルごとに異なるため要チェック。決勝戦については、「チャレンジ部門」と「エントリー部門」ともに合体で開催されることが決まっている |
大会スケジュールは、「World of Tanks」のエントリー締め切りが8月6日(日)でオンライン予選大会が8月12日(土)~13日(日)、「フィギュアヘッズ」のエントリー締め切りは8月13日(日)で予選大会が8月19日(土)~20日(日)。決勝大会は、「チャレンジ部門」と同じく都内にて8月26日(土)~27日(日)に渡って開催される。
こちらも賞金総額は高額で、それぞれ優勝100万円、準優勝30万円、MVP賞10万円。エントリーと詳細は、こちらの特設ページを参照のこと。
「World of Tanks」を手がける、ウォーゲーミングジャパン株式会社のアジアパシフィック パブリッシング ストラテジーディレクター Ozan Kocoglu氏。挨拶を「No Tanks,No Life」と締めて会場を沸かせた | 大会への期待と自作の自信を語った、株式会社スクウェア・エニックス 第7ビジネス・ディビジョン フィギュアヘッズ プロデューサーの織田英治氏 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
GALLERIA GAMEMASTER CUP: https://gamemastercup.diginnos.co.jp/
株式会社サードウェーブデジノス(ドスパラ): http://www.dospara.co.jp/