2017.09.04 00:00 更新
2017.09.04 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回は、ベタランスタッフIさんがTSUKUMO eX.のバックヤードで見つけた、MSIのマザーボード「K7MG Pro」。CPU、メモリ搭載済み豪華(?)バージョンだ。
突っ込みどころ満載のマザーボードを見つけてきました。今から16年前、2001年発売のMSI製Socket A対応マザーボード「K7MG Pro」です。
「Athlon 800」やSDRAMメモリが搭載済みの状態で見つかったMSI「K7MG Pro」 |
チップセットは懐かしの「ALi ALiMAGiK 1」。これだけで泣けてきますが、このマザーボードは今見るとかなりの変態仕様。DDR DIMMスロットが3本、SDRAM DIMMスロットが2本あり、排他仕様ながらどちらにも対応していました。とはいえ、メモリ規格が変更される過渡期には、この手のコンボ仕様が意外と多く販売されていましたね。
DDR DIMM×3とSDRAM DIMM×2というメモリスロット。後にDDR2とDDR3両対応というマザーボードも販売された |
ちなみに、搭載されていたメモリは、こちらも懐かしいNEC SINGAPOREの刻印が入ったPC133対応のSDRAM。DDRメモリは高くて買えなかったんでしょうか。
日本のDRAMメーカーがまだまだ元気だった時代のSDRAMメモリ。秋葉原でも多く販売されていた |
マザーボードに話を戻すと、拡張スロットはAGP 4XのほかPCI×5、CNR×1。SATAはまだなく、UltraATA/100対応のIDEが用意されています。CPUは、あのThunderbirdコアを採用する「Athlon 800」。CPUクーラーにはCooler Masterのトップフロータイプが使われていました。
メーカーサンプルのためか、モデルナンバーを表すシールが貼られていた「Athlon 800」。CPUクーラーは当時絶大なシェアを誇っていたCooler Master製 |
明らかにサンプルっぽいCPUですが、デモ機にでも使っていたのでしょうか。Ryzenが元気なAMDですが、この時代のAMDも自作派の心をガッツリ掴んでいました。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/
エムエスアイコンピュータージャパン: https://jp.msi.com/