2017.09.17 21:47 更新
2017.09.17 取材
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI/本社:台湾)と株式会社ユニットコム(本社:大阪市浪速区)は、2017年9月16日(土)、パソコン工房 AKIBA STARTUPにおいてRyzen ThreadripperとX399マザーボードの解説イベント「X399 マザーボードおよびRyzen Threadripper 徹底紹介」を開催した。エルミタで連載中のYouTuberせろりんねさんも登場したイベントの様子をリポートしよう。
13時30分からスタートしたイベントは、全部で3部構成。まずは日本AMDジャパンセールスマネージャーの末崎秀昭氏による「Ryzen Threadripper」シリーズの解説が行われた。
会場はパソコン工房 AKIBA STARTUP。週末で賑わうパーツ通りに面する店舗だけに、すぐに来場者でいっぱいになった | 日本AMDジャパンセールスマネージャーの末崎 秀昭氏 |
先日発売された8コア16スレッド対応の「1900X」を加え、3モデル展開となったRyzen Threadripper。セッションでは、16コア32スレッド対応の最上位モデル「Ryzen Threadripper 1950X」のパフォーマンスを中心に、HEDT(High-End DeskTop)市場向けCPUである点をアピール。特に、ゲームをしながら画像のレンダリングや動画のエンコードなど、マルチタスクシーンでの優位性が強調された。
現在3モデル展開となったRyzen Threadripper。価格騒動も一段落し、今後の売れ行きに期待がかかる |
Intelの10コア/20スレッドに対応する「Core i9-7900」との比較となるが、マルチタスクシーンでは「Ryzen Threadripper 1950X」がやはり強い |
続いて行われたMSI本社スタッフMarvin Huan氏によるセッションでは、現在販売されているAMD X399搭載のSocket TR4マザーボード「X399 GAMING PRO CARBON AC」の機能を解説。デジタル制御「DIGITALL POWER」による10+3フェーズ電源回路や、8pin×2の補助電源コネクタを装備。「ハイエンドCPUであるRyzen Threadripperを、オーバークロックしても安心して使うことができる」と解説した。
製品解説は、MSI本社でMB Channel APAC Sales Dept.を務めるMarvin Huan氏が担当。現在は「X399 GAMING PRO CARBON AC」の1モデル展開だが、10月以降、さらにもう1モデルの投入も予告された |
さらに、相性が懸念されるDDR4メモリの互換性についても、主要なメモリブランドと協力し、徹底的なテストを実施。動作確認がとれたものから、ウェブページへ掲載しているという。なお「X399 GAMING PRO CARBON AC」については近日レビューをお届けする予定だ。
「X399 GAMING PRO CARBON AC」では計8本のDDR4メモリスロットを備えるが、MSIでは動作確認のとれたメモリをウェブページで公開。事前に確認しておけば、相性問題に悩まされる心配はない |
もうひとつ、会場内に持ち込まれた未発売モデル「X370 GAMING M7 ACK」を紹介しておこう。型番からも分かるように、こちらはRyzen向けのAMD X370搭載Socket AM4マザーボード。人気モデル「X370 GAMING PRO CARBON」の上位に位置する製品だ。
「X370 GAMING M7 ACK」。予価は未定ながら9月30日(土)に発売予定 |
電源回路は10+3フェーズに強化。2基用意される「Turbo M.2」スロットは、いずれもチップセットヒートシンクと一体型の「M.2 Shield FROZR」を採用する。
拡張スロット脇にはRGB LEDを装備。M.2 Shield FROZRは温度上昇によるサーマルスロットリングを防ぎ、パフォーマンスが安定するように設計されていた |
イベントの最後を飾るのは、エルミタで連載中のYouTuberせろりんねさん。自作初心者である彼女が語る「自作のコツ」のトークセッションや、最近組み上げたという自作PC第2号機も披露された。
秋葉原でのイベントは2回目の登場となるせろりんねさん。ちなみに、自作PC第2号機の詳細については、近くエルミタでも紹介予定 |
本来の目的である「快適な動画編集」に加え、近く挑戦したいと考えている「ゲーム実況」もこなすマルチなマシンを目指したとのこと。ゆくゆくは自作PC第2号機をベースに「本格DIY水冷にチャレンジしたい!」と話すなど、今後も積極的に取り組んでいくことを宣言。活躍に期待しよう。
MSI&Cooler MasterコラボPCケース「MasterBox 5 MSI Edition」をベースとした自作PC第2号機。CPUには「Ryzen 1700」、マザーボードには「X370 GAMING PRO CARBON」採用している |
自作初心者の彼女ならではの「自作のコツ」も披露 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI): http://jp.msi.com/
日本AMD: http://www.amd.com/ja/
株式会社ユニットコム: http://www.unitcom.co.jp/