2017.09.18 00:00 更新
2017.09.17 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回はパソコンショップアークのバックヤードから出てきたグラフィックスカード、Matrox「Millennium G200 LE」。今から約20年前、1998年発売の製品だ。
バックヤードに眠る古いPCに搭載されていたのが、このMatrox「Millennium G200 LE」です。Millenniumシリーズといえば、自作PC創成期の大人気ブランド。特に「Millennium G200」世代になると、2D環境ならMillenniumと言われたほど、多くの人が使用したモデルでした。
「Millennium G200 LE」は、ヒートシンクレスの廉価版。インターフェイスはAGP2xで、ビデオメモリはHYUNDAIのSDRAMを8MB搭載しています。
グラフィックス出力はVGAのみ。ヒートシンクや拡張用コネクタが省力されシンプルな作りの「Millennium G200 LE」 |
たしか、発売当初は3D性能についても期待できるという触れ込みだったと記憶しています。ところが実際、それほどでもなかったんですよね。当時働いていたショップでも、2D用のオススメグラフィックスカードとして販売していました。
ビデオメモリはHYUNDAI製SDRAM「HY57V161610D」で合計8MB | 基板裏面もシンプル。製造はタイだった |
こだわりの自作派の中にはゲーム用に「Voodoo 2」、普段は「Millennium G200」という変則2枚挿しも流行りました。Millennium人気は、このあとに発売される「G400」シリーズあたりが最高潮だったような。その後は「G450」シリーズなどもリリースされましたが、この頃になるとGeForceが出回り始め、ATI(AMD)Radeonとの激しい競争が始まっていくことになります。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
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