2017.09.28 15:00 更新
2017.09.28 取材
EIZO株式会社(本社:石川県白山市)は2017年9月某日、東京ショールーム「EIZOガレリア銀座」でメディア向け新製品発表会を開催。本日発表された、同社初の27型4K液晶ディスプレイ「FlexScan EV2785」を披露した。
EIZOブランド初の27型4K液晶ディスプレイ「FlexScan EV2785」。USB Type-C接続なら、ケーブル1本で、映像信号とノートPCの充電が可能だ |
CPU・GPUの省電力化もあり、高性能・多機能化が進むノートPC。特にミドルレンジからハイエンドクラスの製品では、デスクトップPCと遜色ない性能を備え、オフィスワークはもちろん、近頃ではゲームやクリエイティブな分野でも活用されている。一方で、画面サイズや解像度が制限されること。さらに画面の位置調整が難しいことや色味への不満を訴えるユーザが増え、外付けディスプレイへのニーズが高まっているという。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色で、ケーブルも本体カラーに合わせたものが付属する。販売台数の割合は黒が約7割、白が約3割。しかし、最近では明るい印象がウケ、新規オフィスの大量導入を中心に白の需要が増えているとのこと |
そんなユーザーのニーズに応えるため、EIZOが新たに投入した製品が、初の27型4K液晶ディスプレイ「FlexScan EV2785」だ。最小ベゼル幅1mm、非表示領域6.4mmの4辺フレームレスデザインを採用することで、従来の24.1型とほぼ同等サイズながら27型の大画面出力に対応。また一般的な27型ディスプレイの1.5倍にあたる163ppiの画素密度により、文字や画像をより鮮明に表示することができる。
USB Type-C対応の既存モデルから、解像度が向上。またUSBハブ機能を備えるため、簡易ドッキングステーションとしても使用できる |
給電能力の向上によりハイエンドノートPCの充電も可能。なお互換情報はこちらのページで確認することができる |
インターフェイスは映像入力と電源供給を同時に行うことができるUSB Type-Cに対応。2系統のUSBハブ機能やオーディオ端子も標準装備され、PCとケーブル1本で接続できる簡易ドックのような使い方も可能だ。なお給電能力は、Type-C対応の先代モデル「FlexScan EV2780」の30Wから60Wへと倍増。消費電力の大きいハイエンドノートPCでも、別途ACアダプタを接続することなく充電できるようになった。
上・右・左のベゼル幅は1mm、非表示領域は6.4mm。また本体下部も新設計のスイッチ基板とデザインの最適化により、厚さをギリギリまで抑えることに成功した |
快適な姿勢で作業ができるようスタンドには、177.9mm高さ調整、-5~35°チルト、344°スウィーベル、90°ピボットに対応する「3段式スライドスタンド」を採用。さらに環境照度に合わせて細かく輝度を調整する「自動調光機能」、最大80%ブルーライトを低減できる「Paperモード」、LEDバックライトのチラツキを抑えた「EyeCare調光」、暗室でも目の負担なく作業ができる「1cd/㎡対応の調光機能」、外光による映り込みを軽減したアンチグレア表面加工など、充実した疲れ目対策機能を搭載。長時間のPC作業における負担を軽減でき、作業効率の大幅な改善が見込めるという。
3段スライド式の専用スタンド。高さ調整の他、チルト、スウィーベル、ピボットに対応し、作業しやすい位置にディスプレイを調整できる |
高さは0~177.9mmまで無段階調整に対応する |
液晶パネルはIPS方式、輝度は350cd/㎡、コントラスト1,000:1、応答速度5ms、リフレッシュレート60Hz、色域はsRGB相当で、表示色は約1,677万色。入力インターフェイスはUSB Type-C×1、DisplayPort1.2×1、HDMI×2の4系統を備え、「Picture by Picture」(PbyP)による2画面同時出力に対応。スピーカーは1.0W×2のステレオスピーカーで、内部ダクトを通して開口部フロントに設けることで、正面音圧を従来モデルから約10db向上させた。
映像入力はUSB Type-C×1、DisplayPort1.2×1、HDMI×2の4系統で、USBハブ機能も搭載 |
本体カラーはブラックとホワイトの2色。外形寸法は、W611.4×D230×H367.3~545.2mm、重量約8.2kg。VESA規格は100×100mmで、製品にはUSB Type-Cケーブル(2m)、DisplayPortケーブル(2m)、HDMIケーブル(2m)、電源コード(2m)、ケーブルカバー、保証書付きセットアップガイドが付属。製品保証は5年間(使用時間は30,000時間未満)。
オプションのマウンタキットを使えば、NUCなどの小型PCをスタンドに取り付けオールインワンPC風に使用できる |
また専用ソフトウェアとして、ホットキーによる入力切り替えや、アクティブアプリケーションごとの表示モード切り替え、時刻に合わせてブルーライトを自動制御する「サーカディアン調光」などができる「SCREEN INSTYLE」と、複数のPCやディスプレイを一括で遠隔管理できる「SCREEN INSTYLE SERVER」が用意される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
EIZO株式会社: http://www.eizo.co.jp/