2017.10.05 17:00 更新
2017.10.05 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は2017年9月某日、新型チップセット「Intel Z370」を搭載するマザーボードの発表会を実施。11月下旬より販売が開始される新製品をメディア向けに公開した。
各社より続々と発表される「Coffee Lake」対応のIntel Z370マザーボード。MSIはゲーミングモデルを中心に全13モデルのラインナップを発表した。
シリーズ構成はKabylake世代から変わらず。「ENTHUSIAST GAMING」を頂点とし、「PERFORMANCE GAMING」「ARSENAL GAMIG」と3つのゲーミングセグメントで構成。これにビジネスソリューション向けの「PRO SERIES」を加えた4シリーズがラインナップする。
シリーズの頂点に立つ「ENTHUSIAST GAMING」からは、フラッグシップモデルの「Z370 GODLIKE GAMING」と「Z370 GAMING M5」の2モデル。特にE-ATXフォームファクタに対応する「Z370 GODLIKE GAMING」は、ウルトラハイエンドと呼べるスペックに仕上げられている。
Kabylake世代では7モデルあった「ENTHUSIAST GAMING」。やや分かりにくい点もあったため、2モデルに絞っての市場投入は販売ショップからも歓迎されるだろう |
ゲーミングはもちろんオーバークロック向けにカスタマイズした「OC PCB」を採用。電源回路は16+2フェーズデジタル回路で、細かなBCLK調整を可能にする「OC ENGINE 2」を搭載する。さらにグラフィックス機能を非サポートとすることで、より優れたオーバークロックを実現した。
「Z370 GODLIKE GAMING」 |
Core i7-8700Kの場合、最高レベル11では5.4GHzまでOCする事ができる |
また、独自機能として取り上げられたのが「XTREME AUDIO DAC」。フロント・リアそれぞれにEMIシールド付きのオーディオプロセッサを実装。さらに、コンデンサはHi-Fiグレードの「WIMAコンデンサ」と「ニチコン製ファインゴールド」シリーズ、専用ESSオーディオDACを備えるサウンド機能だ。
「Z370 GODLIKE GAMING」のみとなるが、最高品質のオーディオ機能として「XTREME AUDIO DAC」が搭載される |
16+2フェーズデジタル回路やデジタルメモリ設計を採用。低消費電力で正確な電圧を供給する。横にはダイヤル式OCツールを備える |
他にも2基のM.2スロットを備える拡張カード「M.2 XPENDER-Z」が付属。合計で5基のPCI-Express3.0(x4)接続のM.2 SSDが運用できる。さらに、オールKiller製のトリプルギガビットLANとIEEE 802.11ac+Bluetoothコンボモジュールを搭載している。
Killer製のトリプルギガビットLANを備えるI/O周り | サーマルパッドとヒートシールドで構成される「M.2 Shield」。冷却はもちろんM.2 SSDを保護する役目もある |