2017.12.27 19:00 更新
2017.12.27 取材
スタッフが購入した私物ながら、NVIDIAの新フラッグシップグラフィックスカード「TITAN V」がアキバに登場した。現在デモ機の準備も着々と進められており、年末年始にかけては動体展示も行われる予定だ。
歴代のNVIDIA製グラフィックスカードをほぼすべて網羅しているというスタッフ。発表の1時間後には直販サイトで購入していたという |
PC用グラフィックスカードでは、世界最高性能を謳うNVIDIAの新ハイエンドグラフィックスカード「TITAN V」が、ドスパラ秋葉原本店に登場した。ただし、残念ながら商品としてではなく、スタッフがNVIDIAの直販サイトで購入したという私物。到着したのは24日で、販売価格は2,999ドル。送料や関税などを含めると約38万円ほどしたというモンスターグラフィックスカードだ。
リファレンスデザインの外排気クーラーを搭載。クーラーカバーはゴールド塗装のメタル製だ |
電源コネクタは8+6pinで、側面にはゴールドの「TITAN」ロゴがデザイン。なおRGB LED機能には対応しない |
元々はAI研究者向けに設計された製品で、最新コアアーキテクチャVoltaを採用。製造プロセスはNVIDIAカスタム仕様の12nmFFNプロセスで、トランジスタ数は211億個、グラフィックスプロセッサクラスターが6基、ストリーミングプロセッサが80基、CUDAコア数が5,120基。メモリは容量12GBのHBM2を搭載し、帯域幅は652.8GB/sec、処理性能は110TFLOPSにおよぶとされる。
出力インターフェイスはHDMI×1、DisplayPort×3 |
動作クロックはベースクロックが1,200MHz、ブーストクロックが1,455MHz、メモリクロックが850MHz(データレート1.7Gbps)で、メモリバス幅は3,072bit。なお購入したスタッフが「3DMark:TimeSpy」をチェックしてみたところ、まだドライバの最適化が十分ではない可能性があるとしながらも、定格で12,873ポイント、オーバークロック状態では、Radeon RX Vega 64×2を上回る14,388ポイントを計測したとのこと。
オーバークロック時はRadeon RX Vega 64×2を上回るスコアを叩き出す |
そうなると気になるのは国内発売の時期だが、今のところ予定はなく予約や問い合わせも受け付けていないとのこと。なお現在デモ機の準備をしており、年末年始の期間中には動体展示が行われる予定だ。
付属品はマニュアルとDisplayPort-DVI-D変換ケーブルのみのシンプルな構成。なおマニュアルには日本語の記載もあった |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/池西 樹
NVIDIA: http://www.nvidia.com/
ドスパラ秋葉原本店: https://www.gdm.or.jp/shop/dos-akiba/