2018.03.21 00:00 更新
2018.03.21 取材
いまアキバでどんなスマートフォンが話題になっている?国内外の最新端末がいち早く入荷するイオシス アキバ中央通店より、旬な端末を紹介する「スマホ羅針盤」。約一ヶ月を振り返って、注目度TOP 3のアツい端末を担当バイヤーの林さんにチョイスしてもらおう。
先月は中国の旧正月シーズンだったこともあって、輸入品を扱うお店には、大なり小なり影響がありましたね。そんなタイミングで入荷していたのが、なんと旧正月を記念して作られたRazerの限定版スマホ「Razer Phone 2018 Gold Edition」です。
正直なところ、中身は「Razer Phone」そのもので何も変わらないんですが、背中の“三つ首のヘビ”が金色に変わっています。パッケージも「中華料理屋みたい」と評判だった(笑)、真っ赤な箱に変身。中央のロゴも、謎の一体感がありますよね。中国の人は、金運に通じることから金色が大好きですし、伝統的に催事の際は赤い飾り付けと決まっています。そういう好みを突いた、特別なモデルということですね。
・・・ところが、この限定版スマホが出回り始めてから、逆に通常モデルが品薄でまったく仕入れられなくなったんです。おかげで在庫も追加の入荷も限定版ばかり。限定とはいったいなんなのか、という話ですね(笑)。もっとも中身自体は一緒ですから、特にこだわりがなければ、通常版を待たずにこっちにしておきましょう。
続いては、ソニーの国内未発売スマホ「Xperia XA2 Ultra」です。ここ数年の海外向けモデルで定番になっている、ミドルレンジの大画面スマホ(6インチ)ですね。
XperiaのミドルレンジとくればMediaTekが定番でしたが、コレはスナドラ630搭載でパフォーマンスがいい。メモリは4GBでストレージも64GBと大きめ、さらにDSDSとmicroSDが両立できる3スロット仕様になっています。自撮り用のフロントには、Xperia初のデュアルカメラ搭載と、フラッグシップ級の優秀なカメラ機能は魅力的ですね。
さてそんな具合に端末としてはかなり有望なんですが、従来のXperiaから変更されたボディデザインは賛否両論です。持ちやすさを考慮してかラウンドがかった形状になっていて、これが“板状のXperia”が好きだった方には残念に映るようです。売れ行き自体は決して悪くないんですけどね。
そしてここしばらくでのトップとくれば、間違いなく「Galaxy S9」「Galaxy S9+」でしょう。言わずとしれたGalaxyスマホの最新フラッグシップ。10万円オーバーの高級機なのに、店頭では予想以上に好調に売れています。予約者限定で先行販売された分が入荷したので、グローバル発売より早く店頭に並んだんですよ。
画面占有率がさらにアップしてキレイになった縦長ディスプレイに、最新SoCのスナドラ845搭載、メモリも6GBとさすがのスペック。一番人気は256GBモデル、次いで128GBモデルと、大容量なモデルから売れているようです。機能的には、スマホ初の絞り可変機能を搭載したデュアルカメラ(S9+)が一番のトピックでしょうか。生体認証も進化していて、指紋と虹彩、顔、虹彩+顔の4種類に対応しています。Androidスマホとしては、間違いなくトップクラスの完成度ですね。
そんなワケで、今回はちょっと強気にかなりの数を仕入れました。この手の高級機とは思えないスピードで売れていきますが、その分追っかけでどんどん再入荷していますので、店頭にはたいていのモデルが揃っています。それにいつもは一拍遅れて入ってくることが多い香港版が最初に入荷したのは珍しいですね。スナドラを搭載する香港版は、日本でも特に人気が高いモデル。いきなり“本命”が買えちゃいますよ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店: https://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/