2018.04.05 03:14 更新
2018.04.05 取材
株式会社サードウェーブ(本社:東京都千代田区)は2018年4月3日、都内で「サードウェーブ eスポーツ事業戦略 及び GALLERIA GAMEMASTER 新モデル発表 記者会見」を開催。3日より販売が開始されたゲーミングPC「GALLERIA GAMEMASTER」の2018年モデルをメディア向けに公開した。
「GALLERIA GAMEMASTER」の公開に先立ち登壇したのは、株式会社サードウェーブ常務取締役の榎本一郎氏。eスポーツの世界市場規模は年々拡大する中、先日発表した都内最大級のeスポーツ施設「LFS 池袋 esports Arena」など、今後新たなeスポーツ事業へ積極的に参加することを表明。2018年度からの3年間で20億規模の投資を行っていく方針を明らかにした。
まずはeスポーツの本格普及。さらにはGALLERIAの売り上げを1.5倍、金額にして150億ほどの売り上げ増を見込むと語る株式会社サードウェーブ常務取締役の榎本一郎氏 |
さらに、日本eスポーツ協会オフィシャルスポンサーとして、eスポーツビジネスに本格参入を果たした2016年以降、昨年は賞金総額500万円を賭けて競われるeスポーツ大会「GALLERIA GAMEMASTER CUP」を開催。日本のeスポーツ市場拡大に向けた、これまでの積極的な取り組みをアピール。今後もJeSU(日本eスポーツ連合)のオフィシャルスポンサーを継続し、さらなる発展を目指していくという。
また「GALLERIA GAMEMASTER」の登場に合わせ、各界からの来賓も登壇。業界挙げての取り組みである事が窺える。
一般社団法人日本eスポーツ連合 専務理事 平方彰氏 | インテル株式会社 執行役員 第3営業本部 本部長 藤木貴子氏 |
NVIDIA Japan コンスーマーマーケティング部 兼 チャネルセールスマネージャー 高橋一則氏 | 日本マイクロソフト株式会社 コンシューマ&デバイス事業本部 デバイスパートナ営業統括本部 執行役員 梅田 成二氏 |
2002年の立ち上げから16年。老舗ブランドへと成長したゲーミングPC“GALLERIA”。その2018年モデルは「eスポーツ元年のeスポーツマシン」として、「安心」「快適」「安定」という3つのキーワードを掲げた。
ひとつ目の「安心」は、40タイトル以上のゲームタイトルで動作を確認。急なトラブルにも対応してくれる24時間365日のユーザーサポートも提供する。さらに高い品質管理体制は従来ママだ。ふたつ目の「快適」も重要な要素。最新3Dゲームの快適動作を約束するパーツ構成をはじめ、読み込み時間の短縮でストレスを解消した高速SSD標準搭載も特徴だ。最後に「安定」については、冷却効率を追求したエアフローを掲げた新筐体が披露されている。
「GALLERIA GAMEMASTER」2018年モデルが挑戦した「安心」「快適」「安定」について語る株式会社サードウェーブ ゲーミング部 瀧吉佑介氏 |
開発を担当した株式会社サードウェーブ ゲーミング部 瀧吉佑介氏が「とにかくエアフローにこだわった」という新筐体のキーワードは「圧力冷却」だ。
“計算し尽くされた排熱機構”がアピールされる新筐体「GAMEMASTER専用 GKケース」(ATX/W210×D490×H450mm)および「GAMEMASTER専用 GKMミニタワーケース」(MicroATX/W190×D400×H380mm)は、究極の快適&安定性を確保すべくエアフロー構造に注力。従来機種で採用される前面吸気を見直し、フレッシュな外気を右側面とボトム部から取り入れることで内部圧力を高め、リア方向へ一気に排出するエアフロー構造を採用。「安定」を司る最も重要な「圧力冷却」を最大のポイントに据えた。
「『圧力冷却』は窒息系PCケースを知らない人に分かり易く伝えるために考えたワード」(瀧吉氏)。静音と冷却の両立が図られたミドルタワーとミニタワーが用意される |
ミドルタワー版「GAMEMASTER専用 GKケース」の内部。内部空間を優先した設計により、エアフローの妨げになるものを極力減らし、裏配線スペースも十分に確保されている |
「GALLERIA」ロゴ入り強化ガラスパネルの開閉はドライバーレスのプラスチック製プッシュピン式を採用 | 吸気を担うボトム面には長方形のスライド着脱式防塵フィルタを装備。メンテナンス性も考慮されている |
なおフロント右側面に標準搭載される120m口径ファンは、信頼性の高さで定評の山洋電気「SanAce 120」(9S1212L4041)を採用。回転数1,500rpmで、騒音値は17dBAとされ、動作音も気にならない。加えてオリジナルPCとしては異例の80PLUS TITANIUM認証電源ユニットを標準で装備。ここでも「安定」と「安心」のキーワードを垣間見ることができる。
標準構成で山洋電気「SanAce 120」ファンを縦に2基マウント。ほかにリアにも排気用の「SanAce 120」を1基備える | 動作の要となる電源ユニットは高効率80PLUS TITANIUM認証モデルをチョイス。品質には徹底的にこだわった |
右側面から裏配線スペースを確認すると、いかにメインエリアとなる左側面が整然と設計されている事が分かる |
最後にラインナップを確認しておこう。ミドルタワーとミニタワーの2種類が用意され、それぞれスペック違いで4種類、計8モデルが揃う。なおミドルタワー/ミニタワーを問わず、基本構成は共通。また製品には耐久性と操作に優れた「GALLERIA Gaming Keyboard」と「GALLERIAレーザマウス」(3,200dpi/レーザーセンサー/8ボタン/有線)が付属する。ディスプレイはオプション扱いで、OSにはWindows 10 Home 64bitがプリインストールされる。
240mmサイズラジエター採用の一体型水冷ユニットや、RGBファンを備えた「RGBモデル」(参考出展)。パーツ構成が異なることでエアフローが変わるため「じっくり検証してから発売を検討したい」 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
株式会社サードウェーブ(ドスパラ): http://www.dospara.co.jp/