2018.04.05 13:30 更新
2018.04.05 取材
Linuxベースのシングルボードコンピュータに搭載できる、専用設計のハイレゾ音源ボード「ChiPiDAC2-5122+」が家電のケンちゃんにて販売中。初回生産分は専用ケース付きで、販売価格は税抜6,000円だ。
超小型のSBCに搭載できる、40×40mmmサイズの専用音源ボードが発売。ハイレゾ対応のDACチップや2種類のクロック、利用クロックを視認できるLEDなどを実装している |
「ChiPiDAC2-5122+」は、クアッドコアのARMプロセッサなどを搭載するシングルボードコンピュータ(SBC)「NanoPi NEO2(V1.0)」に対応した専用のハイレゾDACボード。「さーくる Atelier GaRaKu」による同人ハードウェアで、別売りのSBCに組み込むことで、手乗りサイズのコンパクトな据え置き型ハイレゾプレイヤーを構築できる。
基板サイズは「NanoPi NEO2」と同じ40×40mmmで、SBC本体に2階建てで搭載される仕様。基板上には、TI製DACチップ「PCM5122」と2種類のクロック(44.1kHz系/48kHz系)を実装、DAC側がマスターとして動作し、最大384kHz/32bitのハイレゾ音源を再生できる。パナソニック製のアルミ固体コンデンサと積層メタライズドPPSフィルムコンデンサを採用するなど、高音質化にも配慮した設計になっている。
また、赤外線モジュールも実装され、赤外線リモコンによる操作にも対応。ただし使用するには、ソフトウェアの組み込みと赤外線リモコンの学習が必要になる。
SBCと音源ボードは同じサイズで、2階建て状に組み込まれる仕様。キューブ型の付属ケースにスッポリと収まる設計で、背面のライン出力からアンプを介してヘッドホンを接続する |
音源ボード自体は組み立て済みながら、実際にSBCに組み込む際にはGPIOピンを実装する必要がある。サンプルでは、裏面にSBC専用の別売りヒートシンクも搭載されていた |
今回販売されているのは初回生産分で、全品組み立て済みかつ専用ケース付き。ただし「NanoPi NEO2」のGPIOには標準でピンヘッダが搭載されていないため、組み込みの際にユーザー側でハンダ付け作業を行う必要がある。また、SBCのプロセッサはそれなりに発熱することから、ヒートシンクの装着も推奨されている。
なお、サウンドドライバは「HifiBerry DAC+ Pro」、再生ソフトは「_tkz_氏版Volumio」などが利用可能という。
背面にはAC端子やイーサネット、USB、ライン出力を実装。なお、初回限定のキューブケースは、フロントI/Oを別パーツで構成するなど、凝った設計だ |
SBC本体は秋月電子などで販売されており、ショップによれば「ヒートシンクなどを合わせて、3,000円程度で購入できる」とのこと。合計10,000円ほどで、コンパクトなの高音質プレイヤーを完成させることができるというワケだ。
付属ケースの色違いにて、ブラック・ブルー・レッド・オレンジの4色をラインナップ。ただしブラックは人気ですでに完売となっている |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926
製品情報(さーくる Atelier GaRaKu): https://sites.google.com/view/karuhamiyan-circle/chipidac2-5122