2018.04.13 07:53 更新
2018.04.09 取材
近頃は空冷CPUクーラーの新作がご無沙汰気味だったCooler Master。だが6月にも大物ルーキーが店頭を賑わせる事になりそうだ。
今年1月に発表された「MasterAir G100M」は、なんと言ってもその風貌がユニーク。大きな傘を被ったようなドーム型ヒートシンクを採用する、トップフロー型のCPUクーラーだ。
高さは74.5mmに抑え、省スペースPCでの運用も想定。見た目だけに留まらず、冷却能力はTDP130Wまでをサポートする実力派なのだ。というのも、従来のヒートパイプに比べ、約7倍のサイズとなる、直径41.2mmのヒートコラム技術を採用。これを受熱ベースプレートと一体化させることで、従来よりもCPUからの熱移動を素早く処理する事ができるという。
内蔵ファンは100mm口径の25mm厚タイプを採用。回転数600~2,400rpm±10%(PWM)、騒音値最大30dBA、風量最大22.63CFM±10%、静圧最大1.65mmH2O±10%で、RGB LEDイルミネーションを内蔵。付属のコントロールユニットにより制御できる。元祖CPUクーラーメーカーたる意地を見せた新作は、市場想定売価約6,000円前後を予定。評価サンプルを楽しみに待とう。
外形寸法は145×145×51.7mm、重量320g。対応ソケットはIntel LGA2066/2011-3/2011/115x/1366/775。AMD Socket AM4/AM3(+)/AM2(+)/FM2(+)/FM1。
空冷の王道といえばサイドフロー型。久々の大型モデル「MasterAir MA620P」(型番:MAP-D6PN-218PC-R1)も6月の発売が想定されている。ツインタワー式ヒートシンクに120mm口径ファンをデュアル搭載。これに飽き足らないオーバークロッカーなら、3基目の120mm口径ファンが追加搭載できる。なお冷却ファンはメモリとの物理的干渉を回避できるよう、有効スペースが35.6mmから53mmまで拡大する高さ調整に対応する。
搭載ファンは120mm口径の25mm厚タイプで、RGB LEDイルミネーションを内蔵。得意のコントロールユニットが付属する。回転数600~1,800rpm±10%(PWM)、騒音値最大31dBA、風量最大53.4CFM±10%、静圧最大1.65mmH2O±10%で、φ6mmヒートパイプが6本搭載される。なおバリエーションモデルとして、ASUS「TUF GAMING」シリーズコラボモデルも用意。
外形寸法(ヒートシンク)は116×11.01×158.4mm、重量320g。対応ソケットはIntel LGA2066/2011-3/2011/115x/1366/775。AMD Socket AM4/AM3(+)/AM2(+)/FM2(+)/FM1。
ASUSコラボレーションモデルの「TUF Gaming Edtion」もラインナップ。発売は6月を想定し、売価は7,000円前後の予定 |
接触面積が45%増加するという「Continuous Direct Contact 2.0」(CDC 2.0)は、φ6mmで6本のヒートパイプを使用 | Socket TR4に対応したバリエーションモデル「MasterAir MA621P」もラインナップする |
空冷CPUクーラーでは唯一Smart RGBに対応する「MasterAir MA410M」もご紹介しよう。外観だけを見るとよくあるサイドフロー型CPUクーラーだが、ヘキサゴンホログラムアルミニウムフィンを採用。これに28個のAddressable RGB LEDが搭載されている。
対応マザーボードのヘッダピンに接続すれば発光がコントロールできる他、オリジナルのライティングコントロールソフト「MASTERPLUS+」にも対応。さらに受熱ベース上部にケーブルタイプのサーマルセンサーが埋め込まれ、温度状況によりライティング色が変更する。これがSmart RGBだ。
「MasterAir MA620P」同様、ヒートパイプがCPUに直接触する面積を従来比で45%拡大したCDC2.0(Continuous Direct Contact)を採用 |
よく見ると、28個のAddressable RGB LEDは冷却ファンではなく、ヘキサゴンホログラムアルミニウムフィン側に内蔵されている事がお分かり頂けるだろう |