2018.04.25 19:35 更新
2018.04.25 取材
グーグル合同会社(本社:東京都港区)は2018年4月25日、メッシュネットワークの構築に対応したコンパクトなWi-Fiルーター「Google Wifi」を国内向けに発表した。明日にも発売が開始される、Google印の高性能ルーターをチェックしておこう。
手のひらサイズのコンパクトボディを採用した、Googleの高性能ルーター「Google Wifi」が日本上陸。海外では1年以上前に発売されており、日本での展開が待たれていた |
Googleが開発した家庭用Wi-Fiルーター「Google Wifi」が、国内向けに正式発表された。海外では2016年12月に販売が始まっていただけに、日本での発売は見送られたものと思われていたが、ようやくの日本上陸となった。
さすがはプロダクトデザインに定評のあるGoogle。一見しただけでは高性能ルーターとは思えない、スマートな筒状の小型筐体が採用されている。発表会のために来日したハードウェアプロダクトマネージャーのAlex King氏が「これまでのWi-Fiルーターは、部屋の隅やテレビの裏に追いやられて、十分なパフォーマンスが発揮できていなかった」と語る従来のジレンマを解決、堂々と部屋のど真ん中に置けるデザイン性を追求したという。
押し出しの少ないホワイトの筒状ボディ。LEDが邪魔な場合は、アプリで輝度を落とすことも可能だ。底面には有線WAN/LANと給電ポートを備えている |
直径106.1×高さ68.7mmの「Google Wifi」。限られた筐体内部には、ブースターと長距離アンテナを内蔵、強力なネットワーク性能が確保されている |
複数台が連携し、シームレスに最適なポイントと通信できるメッシュネットワークにも対応する |
また、Googleのネットワーク技術「Networtk Assistテクノロジー」による、インテリジェントな接続性能も魅力。空いている最適なチャンネル、より高速な帯域に自動で端末を割り当て、快適な接続環境を勝手に用意してくれる。
さらに複数台の「Google Wifi」を追加することで、メッシュネットワークの構築にも対応。複数台が連携してWi-Fiエリアを拡張するだけでなく、同一SSIDのまま「Networtk Assist」がシームレスに最寄りのポイントに自動で接続、常に安定した通信を維持する仕組みだ。
ブラウザベースの複雑な設定は不要。iOSとAndroid両方に提供されるアプリを使い、指示に従うだけでセットアップが可能。ネットワーク名に絵文字が使えるという、珍しい機能もある |
オシャレな外観や強力なネットワーク性能だけでなく、シンプルなセットアップも「Google Wifi」のコンセプト。iOSとAndroid両プラットフォームで提供される専用アプリを使ってBluetooth Smartで接続、アプリの指示に従うだけで簡単に(Googleいわく“3 Step”で)セットアップが完了する。
Googleアカウントを使ったネットワーク設定と管理に対応するほか、クラウドベースの自動アップデートによる強固なセキュリティも特徴。優先端末設定や接続端末の使用制限ができるなど、ペアレンタルコントロール機能も盛り込まれている。
指定した端末に優先して高速な帯域や空いたチャンネルを割り当てる機能も。メッシュWi-Fiの設定も複雑さはない |
子供の宿題の時間はWi-Fiを使わせないなど、ペアレンタルコントロール機能がついた「Family Wi-Fi」 | Googleアカウントに紐付けられた設定・管理に対応。クラウドベースの自動更新で、常にセキュリティ性能を高く保つことができる |
通信規格はIEEE 802.11ac/a/b/g/n、最大通信速度は866Mbps(5GHz)+300Mbps(2.4GHz)に対応。2×2 MU-MIMO、ビームフォーミングもサポートしている。プロセッサはクアッドコアのARM-CPU(710MHz×4)、メモリ512MB、ストレージは4GB eMMCを内蔵。ギガビット対応の有線WAN/LAN共用ポート×2を備える。
明日4月26日(木)より、量販店およびGoogleストアにて販売開始。市場想定売価は単体モデルが税抜15,000円で、メッシュWi-Fi構築を前提とした3台パックが税抜39,000円となっている。
「Google Wifi」は単体販売だけでなく、お買い得になる3台パックも同時発売。メッシュネットワークの構築が前提なら、こちらを購入するのもアリ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
グーグル合同会社: https://www.google.com/intl/ja/about/