2018.06.07 00:37 更新
2018.06.07 取材
Cooler Master Technology(本社:台湾)ブース訪問初日に見つけたのは、フラッグシップフルタワー「COSMOS」シリーズの最新モデル。既存「COSMOS C700P」(型番:MCC-C700P-MG5N-S00)をベースに、2つの改良が加えられている。
Cooler Masterを代表するフルタワーPCケース「COSMOS」シリーズ。エルミタでは2017年8月に創立25周年記念モデル「COSMOS II 25th Anniversary Edition」を検証したが、初代モデルから大切に育てられてきた看板シリーズだ。
今回の「COMPUTEX TAIPEI 2018」でも改良版の位置付けとなる「COSMOS 700M」を持ち込んだ。従来モデルとの違いを主にご覧いただこう。
まず外観上で誰もが気付くのが、鮮やかに発光するRGB LEDラインだ。2007年8月の初代「COSMOS」から自作PC市場は大きく様変わりし、今ではどこをみても”電飾博覧会”のごとく光の競演。LED非搭載のPCケースは危うく”廉価版”のレッテルが貼られそうになる。ドレスアップが自作PCの主流だけに自然の成り行きとは言え、「COSMOS 700M」のリアトップからフロント下部にわたってアドレサブルRGB LEDイルミネーションが埋め込まれた。
ちなみにLEDカラーは対応マザーボードと同期ができる他、フロントトップに装備されたボタン操作により変更ができるようになっている。
さらに大掛かりに改良されたのが、グラフィックスカードをフロントパネル裏手の縦エリアに移動させた、大胆なレイアウトだ。
「スイング式グラフィックスカード・トレイ」には長モノグラフィックスカードが搭載可能。左サイドパネルから覗くグラフィックスカードのマウントポジションに、誰もが違和感を覚えるだろう。この意外性を実現させたのが、オプションのライザーケーブル。映像出力用のケーブルも内部配線が必要で、こちらは標準で装備される予定だという。
なおこのマウントポジションはあくまで任意。標準では背面に見慣れた拡張スロットが装備される。
グラフィックスカードをフロントパネル裏手に移設した場合、リア面は付属のメッシュパネルに付け替える事になる。上下部分にはグロメット付きのスルーホールが確認できる |
基本スペックは既存の「COSMOS C700P」に準拠。順調にいけばこの秋にも販売ができる予定。市場想定売価は600ドル前後になるそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Cooler Master Technology: http://www.coolermaster.com/
COMPUTEX TAIPEI 2018 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2018/