2018.06.08 23:36 更新
2018.06.08 取材
Compucase Enterprise Co. Ltd,(本社:台湾)が展開するCOUGARブランドは、「COMPUTEX TAIPEI 2018」に合わせて、デュアルシステムに対応するフルタワーPCケース「GEMINI X」を持ち込んだ。圧倒的な存在感を誇る注目の最新作を早速紹介していこう。
「COMPUTEX TAIPEI 2018」に合わせて数多くの新製品を持ち込んだCOUGARブランド。その中でもひと際目を引く存在なのがフルタワーPCケース「GEMINI X」だ。左右対称のデュアルチャンバ構造を採用し、ゲームをプレイするハイエンドシステムのSSI CEB(305×267mm)フォームファクタと、ストリーミング配信を行うMini-ITX(170×170mm)フォームファクタの2つのシステムをひとつのケースに統合できるようになっている。
ゲーミングPC向けのメインチャンバーはSSI CEBフォームファクタまでの大型マザーボードを搭載可能 | ストリーミング向けのサブチャンバーはMini-ITXまで。なお電源ユニットもこちら側に搭載する |
近頃ではPCの性能が向上しているため、単一のシステムでもゲームをしながら配信を行うことはできるようになってきているが、わずかな遅延も許されないシビアなゲームではまだ厳しいのが現状。そういったときに「GEMINI X」を使えば、1つのPCケースで作業をそれぞれ分担することができるようになるワケだ。
ケースは横置きにも対応。システムの更新やメンテナンスを頻繁にやるならこちらがおすすめ(担当者談) |
シャシー素材は2つのシステムを安全に支えるため3mm厚のアルミニウムを採用し、フロントと両サイドにはドレスアップに最適な5mm厚の強化ガラスパネルを実装。またトップとボトム部分はスタンドにもなるため、一般的なタワー型の縦配置に加え、デスクトップ風の横配置にも対応する。
途中スタッフがメンテナンスを行っていたが、2つのシステムが内蔵されているため上下の入れ替えは2人がかりで行っていた |
冷却ファンは各チャンバごと5台、最大10台までサポートし、SSI CEBフォームファクタのメインチャンバは2基の水冷用ラジエターに対応。電源ユニットはATXサイズとSFXサイズを各1台搭載でき、フロント部分にはアドレサブルRGBライティング機能を備えた。
発売は9月ごろ予定で、市場想定売価は899ドル。なお今回持ち込まれたサンプルはプロトタイプのため、製品版では細部に変更が加えられる可能性があるとのこと。
兄弟モデルにあたるミドルタワーPCケース「GEMINI T」。こちらも両サイドパネルには強化ガラスを採用する |
また「GEMINI X」のデザインを踏襲した低価格モデルとして、ミドルタワータイプの「GEMINI T」も準備中。両サイドはスイングドア方式の4mm厚強化ガラスパネルで、フロントとトップにはアドレサブルRGB機能を搭載する。なおこちらも発売は9月ごろ予定で、市場想定売価は229ドル。
フロントとトップにはアドレサブルRGB LEDを搭載する |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
COUGAR: https://cougargaming.com/
COMPUTEX TAIPEI 2018 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2018/