2018.06.11 12:52 更新
2018.06.11 取材
日本市場でもその名を聞く機会が増えているTesoro Technology(本社:台湾)、今年はもうすぐ発売も間近という極薄仕様のメカニカルキーボード「GRAM XS」で勝負するようだ。海外では熱烈な需要があるというロープロ仕様、日本に持ち込まれてもヒットは間違いなしのように思える。
昨年のCOMPUTEXではコンセプトモデルが登場していた、Tesoroのロープロメカニカルがようやく発売決定 |
「COMPUTEX TAIPEI 2017」にて「GRAM ULP」として参考出展されていた、極薄仕様のメカニカルキーボードを覚えているだろうか。2017年内に発売予定とされていた当初のスケジュールからは遅延しているが、このほどようやく発売の目処が立ったようだ。「GRAM XS」という正式なモデル名が与えられ、間もなくグローバル市場にて販売が開始される。
ロープロ仕様のスイッチを採用したことで、キーボード全体でもわずか24mm厚に収まっている |
スイッチは青軸と赤軸をラインナップ。ハウジングに中国TTCの刻印が確認できる |
最大の特徴は、わずか厚み24mmという極薄設計だ。中国TTC製のロープロファイルスイッチが採用されており、スイッチは青軸と赤軸のバリエーションがある。一見するとパンタグラフ式のようでいて、打鍵感はメカニカルそのもの。短接点かつ短ストロークによる、“軽め浅め”なスイッチという印象だ。
なお、現時点で国内向けの取り扱いは未定。もし発売されれば、Tesoroブランドの中でも人気のモデルになりそうな予感がする。
ホワイトモデルのほか、ブラックも用意。なお、会場には英bit-tech.netによるコラボ仕様のMODキーボードが展示されていた |
Tesoroの主力モデル「Gram Spectrum」にはテンキーレスモデルがリリース予定。こちらも人気モデルになりそうだ |
また、国内向けにも展開されている「Gram Spectrum」には、待望のテンキーレスモデルが登場する模様。既存のフルサイズモデルからテンキー部分のみを取り去った素直な設計で、上品なデザインも相まって完成度は高い。
キースイッチは高速入力を謳う「TESORO AGILE Mechanical Switch」で、スイッチ自体は中国Kaihuaが製造を行っている。一般的なメカニカルスイッチ(Cherry軸)に比べ、ショートストロークかつ背が低い点が特徴だ。
なお、こちらはグローバル市場向けに7~8月頃に発売予定で、想定売価は99ドル前後。カラーはブラックとホワイトの2色が用意される。
フルサイズモデルから、テンキーだけを取り除いたデザイン。キースイッチはKaihua製造による「AGILE Switch」を搭載する |
カラーはブラックとホワイトの2色。すぐ近くには、オーストラリアPC419とのコラボMOD仕様になった「GRAM SE SPPECTRUM」が展示されていた |
パームレストを標準装備する大型モデル「Durandal MX ONE」も、もうすぐグローバル市場向けに販売が開始されるキーボードだ |
その近くに並んでいた、大型のメカニカルキーボード「Durandal MX ONE」もチェックしておこう。大ぶりなパームレストを備えたデスクトップモデルで、仕込まれた鋼板による重厚な打鍵感が楽しめる。
キースイッチは“銀軸”ことCherryの高速スイッチ「Cherry MX RGB Silver Speed」を搭載。サウンドコントロール用の独立ホイールやメディアコントロールボタンを実装し、USBパススルーポートも備えている。
こちらもグローバル市場での発売は7~8月頃を予定。想定売価は149.99ドルほどになるようだ。
キースイッチはCherry銀軸を搭載。なお、パームレストはマグネットで手軽に脱着可能になっている |
こちらはコストパフォーマンスを重視した廉価モデル「GRAM MX One」。キースイッチはCherry MX青軸/茶軸で、想定売価約80ドルにて7~8月頃に発売予定 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Tesoro Technology: http://tesorotec.com/
COMPUTEX TAIPEI 2018 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2018/