2018.06.12 12:55 更新
2018.06.12 取材
例年にも増してサーバー・ワークステーション向けASRock Rackブランド製品が充実していたASRockブース。その中でも特に注目なのが、Skylake-WことXeon Wシリーズに対応するLGA2066 Mini-ITXマザーボード「C422 WSI」だ。
AMD B450マザーボードや初のRadeon RX Vega 56グラフィックスカードなど、コンシューマ向けの新製品に加え、サーバー・ワークステーション向けASRock Rackブランドの製品も充実していたASRockブース。その中から特に注目のMini-ITXマザーボード「C422 WSI」を紹介しよう。
基板の中央には、以前詳細検証を行った「X299E-ITX/ac」を彷彿とさせる、大型のLGA2066ソケットを搭載。チップセットにはサーバー・ワークステーション向けIntel C422が採用され、Skylake-Wこと最高18コア/36スレッドのXeon Wシリーズを搭載することができる。
メモリスロットはECC対応のDDR4-2666 SODIMM×4本で、クアッドチャネル動作をサポートする |
さらにメモリスロットはクアッドチャネル対応のDDR4-2666 SODIMM×4本で、誤り訂正符号機能を備えたECCメモリをサポート。データの整合性を維持し、システムの障害を防ぐことができることから、大規模な演算・レンダリング処理や、金融関係などのミッションクリティカルな処理を行うワークステーションに向く。
電源回路にはサーバーグレードの高品質コンポーネントとアルミニウム製のヒートシンクを搭載 | バックパネルインターフェイスはギガビットLAN×2、マネジメントLAN×1、D-Sub×1、USB3.0×2のシンプルな構成 |
その他、主なスペックはストレージがSATA3.0(6Gbps)×4、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)、ネットワークはIntel I350によるデュアルギガビットLANと、マネジメントLANを搭載。スペースの関係もあり、M.2スロットが省略されているのは少々残念ながら、マネジメントチップによるD-Sub出力も標準装備しており、エントリークラスのサーバーとしても良さそうだ。
標準的なミドルタワーPCケースに搭載できるATXサイズのEPYCマザーボード「EPYCD8」 |
またATXフォームファクタに対応するEPYCマザーボード「EPYCD8」も注目の製品だ。1CPUあたり32コア(64スレッド)、128レーンのPCI-Express3.0を搭載するEPYCは、デュアルCPUに比べて、シングルCPUの需要が圧倒的に多い。特に国内市場では、設置が簡単なタワー型が好まれることから「発売されれば人気がでるだろう」(担当者)とのこと。
128レーンのPCI-Express3.0を備えるEPYCでは、シングルCPU構成の需要が非常に多いという |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASRock Incorporation(ARock Rack): http://www.asrockrack.com/
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