2018.06.12 19:00 更新
2018.06.12 取材
Guangzhou Core Electronic Technology Ltd.(本社:中国)が展開するBUFOOONブランドの小さなブースには、トレンドに乗った強化ガラスケースがたくさん。ただし有力モデルを眺めてみると、こと冷却面では流行の水冷ではなく、空冷を追求したケースが多いようだ。
中国BUFOOONブランドのブースに展示されていた、コロニー状ケースの「HEXA」はなかなかカッコいい。でもよく見ると、八角形のような・・・? |
あまり聞き慣れないブランドながら、BUFOOONブースでは凝ったデザインのPCケースをいくつか見つけることができた。通路沿いに設置されていた「HEXA」もその一つ。(円形ではないが)どこかソーラ・レイのような風格を漂わせる、筒状デザインのケースだ。
もちろんコロニーレーザーをモチーフに設計したわけではなく、担当者いわく蜂の巣をイメージしたのだとか。もっとも“HEXA”といいつつ、実際の形状は八角形(Octagon)になっている。この点にツッコミを入れると、「本当は六角形にしたかった」(担当者)という無念が、モデル名に名残をとどめているらしい。“OCTA”ではダメだったのだろうか。
電源・ストレージスペースはアルミのボトムカバーで隠す仕様。トップと両サイドはアクリルによるシースルーになっている |
それはさておき、フロントには強化ガラスが採用されており、内部には200mmファンを搭載。強化ガラスと並んで水冷が昨今のトレンドになっているが、「HEXA」では大口径ファンによる空冷的アプローチが主要な冷却コンセプトになっている。
なお、フォームファクタはMicroATXに対応。マザーボードトレイ下部に電源・ストレージエリアを分離させた、いわゆるデュアルチャンバーデザインを採用している。ボトムカバーは2.5mm厚のアルミ製で、トップ3面は内部が見えるアクリルパネルだ。
台形状の強化ガラスケース「300」。フロントに搭載する、かなり大口径のRGBファンが存在感を放っている |
もう一つ、BUFOOONブースから新型ケースの「300」を紹介しておこう。なんともシンプルなネーミングだが、フロントに搭載する300mmの大口径RGBファンがその由来になっている。またもや空冷コンセプトのケースが登場だ。
両サイドもガラスパネルのため、一部を除き内部構造は外から見える設計。背面から見ると、下部の電源・ストレージスペースにもファンを搭載できそうだ |
どこか“おにぎり”のようにも見える台形状のデザインを採用、トップには取ってを備えている。フロントと両サイドパネルは強化ガラスで、マザーボードトレイはナナメ配置。フロント300mmファンから、ダイレクトにクリーンなエアが降り注ぐ設計になっているようだ。
なお、いずれも実際の販売予定はあるものの、発売時期や価格などは未定。中国市場をメインに流通すると思われる。
VGAを支えるアクセサリも魅せたい、という向きにピッタリな「VGA BENDING KILLER」 |
また、アクセサリ関連の展示では、サイリウムのようなデザインのVGAホルダー「VGA BENDING KILLER」が目に止まった。上下に備えた強力なマグネットでケースに固定するホルダーで、中央にライティングチューブが仕込まれている。
単色モデルは4pinペリフェラル給電で、RGBピンヘッダ接続のRGB対応モデルはシステムとのイルミネーション同期もサポートするとのこと。300~380mmのノーマルタイプと、380~460mmのロングタイプをラインナップしている。
単色とRGBモデルの2製品で、サイズは2タイプ。上下のマグネットでケースに固定する仕様だ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
BUFOOON: http://www.buffoon.com.cn/
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