2018.06.13 19:05 更新
2018.06.13 取材
新型120mm口径ファン「NF-A12x25」シリーズをついに完成させたNoctuaブランド。今年の「COMPUTEX TAIPEI 2018」では、早くもこのファンを使った次世代サイドフローCPUクーラー「Next-generation 120mm U-type cooler」を持ち込んだ。
120mm U-typeでは第5世代となる「Next-generation 120mm U-type cooler」 |
Noctuaブース今年の目玉はなんと言っても新型120mm口径ファン「NF-A12x25」を使った、次世代サイドフローCPUクーラー「Next-generation 120mm U-type cooler」だ。
冷却ファンには「NF-A12x25」シリーズのPWMモデル「NF-A12x25 PWM」を2基搭載する |
人気サイドフローCPUクーラー「NH-U12S」のスタイルを踏襲しつつ冷却ファンを「NF-A12x25」に変更。さらに従来から37%面積を拡大した大型の受熱ベースと、5本から7本へと増設されたヒートパイプにより、冷却性能は大幅に向上しているとのこと。
冷却ファンだけでなく、受熱ベースのサイズやヒートパイプの本数も改良されていた |
なおブースで行われていた比較デモの結果では、140mmラウンドファンを搭載するツインタワーサイドフロー「NH-D15」と同等の静音性と冷却性能を発揮しており、そのパフォーマンスはまさに折り紙付き。
「NH-D15」との比較デモの様子。温度、騒音ともほとんど変わらない |
それでいて全高は158mm(「NH-D15」は165mm)と標準的なサイズに収まっており、これまでスペースの問題で高冷却空冷クーラーを諦めていたユーザーにとっては、まさに待望の製品になるだろう。発売は順調なら2019年の第1四半期になる予定だ。
またXeon スケーラブル・プロセッサーに対応するLGA3647向けCPUクーラーも準備中。いずれも既存クーラーをベースに受熱ベースを大型化した製品で、Nocuta製品としては珍しく高性能グリス「NT-H1」が塗布済み。装着するだけで最適な冷却性能を発揮できるように配慮されている。
Xeon スケーラブル・プロセッサーに対応するサイドフローCPUクーラーも準備中 |
CPUソケットはSquareタイプ、Narrowタイプ両対応で、サイズは140mmサイズ、120mmサイズ、90mmサイズの3モデル展開。なお90mmサイズは4Uサイズのラックマウントサーバーに収まるようデザインされている。
140mmと120mmサイズは基本的にタワー型PCケース向け。90mmサイズは4Uサイズのラックマウントサーバーにも対応する |
その他、各種プロトタイプモデルや「Redux」シリーズの廉価モデルなどが展示されていたので、画像で紹介していこう。
「NF-A12x25」と同じ技術を採用した、現在開発中の140mm口径ファンを搭載するハイエンドクーラー2種。なお完成まではまだ2年以上掛かるとのこと |
「NH-L9x65」をベースにしたロープロファイルCPUクーラー。受熱ベースに冷却フィンを接触することで熱伝導率を高めている |
「NH-C14S」をベースにしたトップフローCPUクーラー。こちらも受熱ベースに冷却フィンを接触することで熱伝導率を高めている |
「redux」シリーズの新モデルとして、120mmファンを採用するエントリーサイドフローCPUクーラーが準備中 |
「CHROMAX」シリーズからは、ユーザーの要望が多かったというブラックモデルが登場する予定 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
RASCOM Computerdistribution(Noctua): http://www.noctua.at/
COMPUTEX TAIPEI 2018 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2018/