2018.09.21 01:10 更新
2018.09.21 取材
株式会社タイトー(本社:東京都新宿区)が「東京ゲームショウ2018」にプレイアブル出展を行っているのは、懐かしの「スペースインベーダー」をラインナップする家庭用アーケード筐体の「ARCADE1UP」だ。いい感じに小さくなりつつ雰囲気はそのまま、予約殺到で早くも第2ロット投入が決まった。
「スペースインベーダー」を収録した、コンパクトサイズのアップライト筐体が注目を集めていたタイトーブース。TGSでの展示に先駆け、先行予約も始まっている |
1978年にタイトーが開発した、“キング・オブ・シューティング”こと「スペースインベーダー」が今年で40周年。その記念すべき節目に登場する、家庭用アーケード筐体の「ARCADE1UP」をチェックしておこう。
「ARCADE1UP」はアメリカのTastemakers LLCが手がけた製品で、往年のアップライト型アーケード筐体をベースに、家庭用を想定し3/4スケールで再現した。当初タイトーが「スペースインベーダー40周年のイベントやコンテンツを計画していた」というタイミングに、折りよくTastemakers社よりライセンス使用の申請が舞い込み、そのまま許諾と日本国内における代理店契約に繋がったという。
男性なら足場があった方が立ちプレイには便利かも。居住性も考慮した“家庭用”のため、通常のACコンセントに接続してプレイする |
ディスプレイは17インチ、スティックとボタンの感触も当時を忠実に再現したという。ちなみにコイン投入口はない |
17インチ液晶ディスプレイを搭載する本体の外形寸法はW483×D584×H1163mm、重量が約25kg。ちなみにオリジナルの3/4スケールというサイズ感は、開発元のアメリカでは「子供が立ったままプレイできる」というシチュエーションも想定されて決定したとか。もっともタイトーでは、「当時オリジナルの筐体で遊んでいたような、50代前後のお父さんが主要なターゲット」と考えている。
なお「ARCADE1UP」は、オリジナルのモノクロ版とカラー版を収録した「スペースインベーダー」に加えて、「パックマン・パックマン プラス」と「ギャラガ・ギャラクシアン」を第1弾製品としてラインナップ。収録されているのは海外仕様のゲームだが、電源のACアダプタは日本仕様にカスタムされている。
ドットイートゲームの元祖「パックマン」モデルも。「パックマン」と「パックマン プラス」が収録されている |
70年代最後の大ヒットシューティングと言われる、ナムコの「ギャラガ・ギャラクシアン」。ちなみに製品は、いずれも簡易の組み立て式になっている |
価格は税抜58,000円で、12月に発売予定。なお、9月18日よりAmazon.co.jpにて先行予約が始まっているが、「予想以上の反響でスペースインベーダーはあっという間に完売になってしまった」(担当者)とのことで、早くも第2ロットの投入が決定している。「パックマン」と「ギャラガ」も好調で、こちらも完売は時間の問題のようだ。
ちなみにTastemakers社では、カプコンやATARIなどのタイトルを収録した第2弾製品もラインナップしている。国内向けの取り扱いは未定だが、タイトーによれば「反響があれば、国内IPのタイトルを中心に、ラインナップ拡充を検討する」とのこと。「ストリートファイターII」モデルあたりが有力な候補になるだろうか。
会場中央には、なんと40年前の最初期のモデルという、「スペースインベーダー」のオリジナル筐体も展示。貴重な文化的遺産とあって、お触り厳禁であります |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
東京ゲームショウ2018: http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/