2018.09.21 15:10 更新
2018.09.21 取材
Cooler Master Technology(本社:台湾)ブースでは、フラッグシップフルタワーPCケース「COSMOS」シリーズ最新作「COSMOS C700M」や、Ryzen Threadripper対応の空冷クーラー「Wraith Ripper」など、年内発売予定の新製品が展示されていた。
「COMPUTEX TAIPEI 2018」で初披露された、フラッグシップフルタワーPCケース「COSMOS C700M」だが、年内にも国内発売が開始されることになった。
「グラフィックスカード・トレイ」によってグラフィックカードがフロント部分に実装されるため、内部スペースにはかなり余裕がある |
既存モデル「COSMOS C700P」をベースに、アドレサブルRGB LEDによるイルミネーション機能を追加。またスイング式の「グラフィックスカード・トレイ」を備えることで、ケース内部の居住性を改善している。
実際、ブースに展示されていたデモ機では、Ryzen Threadripperをベースにしたハイエンドシステムが組み込まれていたにもかかわらず内部空間にはかなり余裕があり、MSIのマスコットキャラクラー「ラッキー君」のぬいぐるみが飾られていたほどだ。
その他基本的なスペックは「COSMOS C700P」と同等。なお販売価格は機能が追加された分若干高くなる予定とのこと。
「COSMOS C700M」と同じく、「COMPUTEX TAIPEI 2018」でプロトタイプが披露されたRyzen Threadripper対応空冷クーラー「Wraith Ripper」も展示中。
デュアルタワーヒートシンク構造を採用するRyzen Threadripper専用空冷クーラー「Wraith Ripper」 |
ヒートスプレッダ全体をカバーする44.6×76.4mmの大型受熱ベースには7本のヒートパイプが実装され、ツインタワーデザインのヒートシンクにすばやく熱を拡散。これを高風量の120mmファンを使い冷却することで、TDP 250Wに達する第2世代Ryzen Threaripperにも対応する優れた冷却性能を発揮するワケだ。
大型の受熱ベースには7本のヒートパイプが搭載されている |
国内発売は11月予定で、販売価格は10,000円台後半を想定しているとのこと。Socket TR4では数少ない空冷クーラーということで、販売されれば注目を集めそうだ。
MASTERBOX MB530P |
またフロントと両サイドの3面に強化ガラスを採用するミドルタワーPCケース「MASTERBOX MB530P」も年内の発売に向けて現在準備中だ。
今年8月に発売が開始された「MASTERBOX MB500」の上位に位置づけられる製品で、フロントにはアドレサブルRGB対応の3基の120mm口径ファンを搭載。製品にはRGBのスプリッタも付属し、ASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIのマザーボードライティング機能による制御に対応する。
対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITX。本体サイズはW229×L489×H469mmでミドルタワーPCケースとしては小柄だが、CPUクーラーは全高165mm、グラフィックカードは全長410mmまで対応する。なお販売価格は20,000円弱になる予定。
その他、著名Modder関口 徹氏が手がけたMOD PCや没入感のあるゲームプレイが楽しめる「Gamepod」などが展示されていたので画像で紹介していこう。
会場には関口 徹氏が作成した「COSMOS C700P」ベースのMOD PCが展示されていた |
3面液晶ディスプレイを備えた「Gamepod」では、多くの来場者が試遊していた | 今回の展示ではADATAが協賛しており、デモマシンにはすべて同社製メモリを採用。さらに「XPG SPECTRIX D80」も展示されていた |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Cooler Master Technology: http://www.coolermaster.com/
東京ゲームショウ2018: http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/