2018.10.09 01:01 更新
2018.10.09 取材
GIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)日本法人の日本ギガバイト株式会社(本社:東京都千代田区)は2018年10月某日、LGA1151に対応する新チップセット「Intel Z390」を搭載するマザーボードのメディア向け内覧会を実施した。Intelから間もなく投入予定のIntel Core 9000シリーズに最適化したという注目モデルを早速紹介しよう。
今回の内覧会で発表された「AORUS Z390」シリーズの製品コンセプトは、“全コア5GHz+安定動作設計”。最高で8コア/16スレッドに対応するIntelの次世代CPUIntel Core 9000シリーズを全コア5GHzで安定動作させるため、電源回路にはIR製デジタルPWMコントローラと、IR「PowlRstage MOSFET」で構成される12フェーズのデジタル回路を搭載。さらにATX12V補助電源コネクタを追加することで、各フェーズや変換回路の負荷を抑え、高負荷時でも温度を低く保つことができるという。
「AORUS Z390」シリーズで特に力を入れているのが電源周り。ATXフォームファクタモデルはいずれもIR製デジタルPWMコントローラと、IR「PowlRstage MOSFET」による12フェーズ回路を搭載。さらにヒートシンクも従来モデルより高冷却なものに変更されている |
また電気抵抗を軽減し、発熱を抑制する「2オンス銅箔層基板」や、Intel X299やAMD X399など、これまでハイエンドプラットフォームのみに採用されていた「Fins-Array」をはじめとした大型ヒートシンク、電源回路の補助冷却を担う「放熱用バックプレート」など、徹底した冷却対策を施すことで、5GHzを超えるオーバークロックでも安定動作が可能になるワケだ。
「AORUS Z390」シリーズでは久しぶりに「2オンス銅箔層基板」が復活。採用モデルはパッケージの右下で確認できる |
その他、NVMe M.2 SSDのサーマルスロットリングを防止する高冷却ヒートシンク「Thermal Guard」や、アドレサブルRGBに対応するライティング機能「RGB Fusion」、高性能ファンコントロール機能「Smart Fan 5」、Android(QC3)とiOS(Apple Fast-Charge)の両方の急速充電機能が使える「USB TurboCharger」などの機能を搭載する。
M.2 SSD用ヒートシンク「Thermal Guard」。ハイエンドモデル「Z390 AORUS MASTER」には、製品名のロゴが入ったシルバーの特別モデルを搭載 |
グラフィックスカードの制御もできるようアップデートされた「RGB Fusion」ソフトウェア。またRGB LEDピンヘッダは一般的なものに変更され、変換コネクタは不要だ |
ファンコントローラ「Smart Fan 5」はグラフィックスカードとの連携が可能 | USB高速充電機能はAndroidとiOSの両方で利用できるよう変更された |