2018.11.07 00:00 更新
2018.11.07 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、毎日の目標を習慣化するためのデジタルカレンダー「Every Day Calendar」を見ていきましょう。
デジタルなカレンダーっぽい壁掛けアイテム「Every Day Calendar」。パッと見では正体が分かりにくいながら、使い道を理解すれば欲しくなるかも? |
運動にしろ勉強にしろ、何かしらの行動を習慣づけて毎日行うというのは大変なものです。いざ始めても三日坊主で終わってしまったり、そもそも「明日から本気出す」のまま足踏みしてしまう場合も・・・。先ごろKickstarterに登場した「Every Day Calendar」は、そうした“毎日なすべきこと”の習慣化を助けてくれるデジタルカレンダーです。
とは言え、一見しただけでは何をしてどう使う代物なのか分からないわけですが、そんなアイテムを作り出したのは女性YouTuberのSimone Giertz氏。コンセプトが多くのバッカーのハートを掴み、なんと現時点で目標の1,300%オーバーの資金を調達する大成功のプロジェクトになっています。
寝ている人を無理やり(物理的に)叩き起こすロボットなど、普段はやや斜め上の“発明”ばかりを生み出しているSimone Giertz氏。ただし今回のアイテムは毛色が違うようです |
1月から12月まで、縦列に数字が並んだカレンダー。パネルにタッチすれば、ライトが点灯する仕組みのようです |
さて、あらためて「Every Day Calendar」のパネルを眺めてみると、カレンダーだけに月ごとに数字の列が並んでいるのが分かります。数字はそのまま日にちを表すわけですが、実はこのカレンダーは、自分で決めた“毎日なすべきこと”を達成した際に押して点灯させる、という使い方をするアイテム。ちょうど学校でドリルを提出した際にもらう「よくできました」シールや、ラジオ体操のスタンプのようなイメージでしょうか。
“毎日なすべきこと”はなんでもよく、何かしらの勉強や読書、ランニング、あるいは禁煙でもOK。自分で設定した目標を達成したらポチリ、それを毎日続けていきライトが灯っていけば、毎日たまっていくスタンプを楽しみにしていた在りし日と同じ達成感が味わえるハズです。
六角形のパターンが並んだ基板がフロントディスプレイで、ライトはバックプレートに実装。それらが竹製の額縁に収まっているという構造 |
ボタンを押すとライトが点灯するという、シンプルな機能をもつ「Every Day Calendar」。実は基板をそのままフロントディスプレイとして使うという、ちょっと面白い設計になっています。六角形のパターンが静電容量式のタッチボタンとして機能する仕組みで、バックプレートには365日分のLED(365基)を実装。不揮発性メモリが内蔵されているため、電源コードを抜いても点灯状況がリセットされることはありません。
ちなみにオープンソース化の予定もあるようで、発売後に回路図を公開、ユーザーが違った使い方のためにカスタマイズすることもできるとか。背面には、そのためのUSBプログラミングポートがこっそり搭載されているそうです。
毎日目にする場所に設置すれば、欠かさず続ける励みになる「Every Day Calendar」。ちなみに閏年には非対応で、Simone女史いわく2月29日は“休息日”になるとのこと |
キャンペーンはまだ進行中で、2018年11月23日00:59(日本時間/UTC+09:00)まで。アイテム入手に必要な支援額は300ドルからとなっています。日本を含む全世界への発送に対応していますが、出荷は2019年12月とちょっと先。気長に待ちましょう。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Simone Giertz: https://www.youtube.com/channel/UC3KEoMzNz8eYnwBC34RaKCQ
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/