2018.12.11 00:00 更新
2018.12.11 取材
気が付けば、こんなにラインナップが増えていたのか・・・と驚かされる、「Raspberry Pi Zero」ベースのプレイヤーキット「NosPiDAC Zero」シリーズを家電のケンちゃんにてチェック。いったいどんなバリエーションがあるのか、特殊ハードウェア担当の原田さんに聞いてみた。
最初のモデルが入荷したのは今年の春でしたね。新しいバリエーションが出れば決まって早々に売り切れる、人気の同人ハードウェアです。ちょうどいい具合に全部のラインナップが揃っていますし、今日はこの「NosPiDAC Zero」シリーズをご紹介しましょうか。「じんそん」さんが手がける同人ハードで、一口に言えば「Raspberry Pi Zero」を組み合わせてオーディオプレイヤーを自作できるキット、ということになります。
最初に発売された記念すべき第1弾が「NosPiDAC Zero(キット)」(税抜4,149円)、基板の色から俗に“黒基板”と言われるバリエーションです。カバー基板も付属するケース不要のフルキットで、楽曲情報を表示する小型LCDも付いた本格的なプレイヤーが出来上がります。いわく「色付けの少ない再生音」を狙った、Non Over Sampling(NOD)仕様が特徴ですね。
その後で発売されたのが、“青基板”こと「NosPiDAC Zero Plus HPA(キット)」(税抜5,074円)。ライン出力のみの黒基板はイヤホンが使えないので、ヘッドホンアンプを追加したのがこのモデルです。
そしてお次は、“赤基板”こと「NosPiDAC Zero 1543 (No HPA / With HPA)(キット)」(税抜4,612円)。こちらはちょっと入手に難のあるDACチップの「TDA1543」を採用したモデルになります。付属している部品がやけに少ないですが、これは好みの部品を自分で調達できるように、いわば無駄を省いたパッケージ。抵抗も1本1円で買えるものがある中で、すごい人は2,000円の部品を使ったりしますからね・・・。
続いて隣の“緑基板”こと「NosPiDDC Zero(キット)」(税抜2,760円)は、デジタル出力に対応したモデル。デジタル入力のヘッドホンアンプという、ちょっと珍しい相手と組み合わせて使うことを想定しています。付属品が素っ気ないのは、さっきと同じ理由ですね。
最後の“白基板”こと「NosPiDAC Zero Plus Tube(キット)」(税抜3,686円)は、真空管ヘッドホンアンプを搭載したモデル。なんと真空管が載せられるタイプまで出ちゃいました。真空管は付属していませんが、入手自体は比較的簡単です。しかしこうしてマラソンで紹介してみると、かなり顔ぶれが多彩ですね(笑)。ちなみに難易度はどれも高めで、慣れている人でも1時間くらいはかかるでしょうか。なかなか作り応えもあって、面白いキットだと思います。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926