2018.12.26 09:00 更新
2018.12.26 取材
愛好家を唸らせる、注目のミニキーボードが先週末からドスパラ秋葉原別館にて販売中だ。今回のコレオシは、上海問屋でバイヤーや商品開発を手がける梶間さん。レイアウトやスイッチ、細部までこだわって製品化にこぎ着けたという「日本語73キー コンパクトメカニカルキーボード」の魅力を語ってもらった。
ついに完成したか、と感無量です。半年ほど前からメーカーにアレコレ掛け合って、ものすごく細かい注文の果てに出来上がったのがコレです。メカニカルスイッチ搭載のミニキーボードとしては、かなり理想形に近いモデルになったのでは、という自信作。お値段は税抜4,500円と激安なんですが、クオリティも搭載機能も打鍵感もクラス以上の仕上がり。コンパクトサイズのキーボードが流行って欲しいなぁという個人的な想いもありまして、かなり攻めたお値段になっています。
まずレイアウトは、使い勝手を考えて73キー日本語配列を採用しました。極限まで切り詰めるとHHKB風になるわけですが、使用頻度が低いファンクションキーはFn+数字キー押しでいけるとして、矢印キーがない点は戸惑う人も多いでしょう。Deleteをはじめ最小限の機能キーと一緒に、矢印キーも実装しています。
キースイッチは色んな種類を試した結果、Gateron赤軸を採用。滑らかでマイルドなリニアスイッチで、打ち心地は最高です。バックライトも搭載していて、Nキーロールオーバーやアンチゴースト、Windowsロックといったゲーミング向けの機能も備えています。
それと裏面にはDIPスイッチを搭載しています。定番のCtrlとCaps Lockの切り替えはもちろん、Windowsと左Altキーの入れ替えにも対応。後者はMacに繋いだ際に、Mac配列通りにCommandとOptionキーを使うためのものですね。
さらにキーキャップの刻印にもこだわりがありまして、デザインを重視したシャープな刻印を使っています。周りではかな刻印を入れようという声もありましたが、説得して“かななし”に。そもそもかな入力をしないユーザーにとってかな刻印は無用の長物ですし、何よりこっちの方が断然カッコいいですよね。
もっともExcelなどの数式入力を多用する場合は、ミニキーボードだけでは不利になります。そこで一緒に使っていただこうと、同じデザインのメカニカルテンキーも発売しました。外付けのテンキーは自由な配置で使えるメリットがありますので、ミニキーボードをセットにしたフリースタイルで使う合わせ技は、大いにアリだと思います。
スイッチもキーボードと同じGateron赤軸を搭載しつつ、それでいてお値段は税抜2,599円と格安。キーボードと一緒に、出来るだけたくさんの人に手にとってもらいたいですね。正直なところ、あまり儲けはないんですけど(笑)。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ドスパラ秋葉原別館: https://www.gdm.or.jp/shop/dos/