2019.01.21 12:00 更新
2019.01.21 取材
中央通りと秋葉原UDXに挟まれた好立地にて、周囲が解体される中で営業を続けていた「入部螺子製作所」が移転。店舗の解体が今週から開始されることになった。その跡地を含めた周囲には、約2年前から計画されていたホビーショップの大型店舗が誕生するようだ。
ビックカメラ AKIBAの裏手にて、まるで“孤島”のように残った「入部螺子製作所」の旧店舗。先週より奥に見えるビル内に移転、建物の解体工事が始まる |
中央通りのすぐ近く、ビックカメラ AKIBAの裏手で営業を行っていた、ネジ専門店の「入部螺子製作所」(所在地:東京都千代田区外神田4-2-9)が先週に近傍へ移転。今週より店舗の解体工事が行われる。
同店の周囲では、かつて中央通り沿いのソフマップ 秋葉原モバイル館に加え、同店を挟んだ立地でソフマップ 買取センターとソフマップ コンピュータークリニックが営業を行っていた。旧ソフマップ店舗は2017年2月末に移転、ボークス株式会社の「秋葉原プロジェクト」による解体工事が進められ、話題になったのは記憶に新しい。
跡地には、フィギュアやプラモデルで知られるホビー系大手ボークスの新店舗が誕生すると見られていたものの、挟まれる形になった入部螺子製作所はその後も営業を継続。「ボークス 秋葉原プロジェクト」予定地がコインパーキングになるなど、周辺事情が変わる中で“孤島”のような状態になっていた。
長くこの場所で営業を行ってきた、入部螺子製作所の旧店舗。年明け以降は営業を一時停止しており、移転の準備が進められていたようだ |
移転先は、コインパーキング跡地(昨年末に駐車場としては営業を停止)を挟んだTIT秋葉原ビルの4階。ビルの敷地面積は、旧入部螺子製作所店舗とほぼ同じだ |
その入部螺子製作所が、年末年始より営業を一時停止。昨年末に秋葉原UDX側に完成した、TIT秋葉原ビルの4階に移転した。入部螺子製作所店舗の両隣にあるコインパーキング跡地には、ボークス株式会社による「ホビー天国秋葉原SR新築工事」の告知標識が掲示されている。
移転先ビルの土地は「ボークス 秋葉原プロジェクト」が解体工事を行っていた場所で、昨年末より入部螺子製作所関係者による新築工事が行われていた。事情を知る近隣ショップ関係者に聞いたところ、「当初入部さんは立ち退きに難色を示していると聞いていた。おそらく土地交換の契約がまとまったのでは」とのこと。詳細はまだ不明ながら、ホビー系大型ショップの構想が、約2年越しで再び動き始めたようだ。
TIT秋葉原ビル側から旧店舗の眺め。なお、同ビルは1~3階はテナントとして貸し出され、2階にはメイドカフェ「アキバ絶対領域」の新店舗が3月にオープンするようだ |
入部螺子製作所の跡地周囲で進められている「ホビー天国秋葉原SR」の新築工事計画。用途は物販店舗・カフェ・事務所で、地上8階建てのビルが2020年8月31日に完成する見込みとなっている |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一