2019.01.28 09:49 更新
2019.01.28 取材
GIGABYTE Technology(本社:台湾)は、日本におけるゲーミングノートPC市場への参入を正式表明。NVIDIA GeForce RTX 20シリーズを搭載するゲーミングノートPC「Aero 15」を2月上旬から発売することを発表した。
GIGABYTEと言えば自作PCパーツメーカーの老舗。一方でグローバル市場におけるノートPCの取り扱いについては、あまり知られていない。このほど発表会のため来日した本社Specialist Channel Marketing SectionのEmilia Chu氏によると、これまでAmazonなど一部に限定した日本国内におけるノートPCの販売について、2018年より本格参入を表明。このたび正式発表に至ったという。
発売が予定されているのは、Intel第8世代CoreプロセッサとMax-Q DesignのNVIDIA GeForce RTX 20シリーズを採用した「Aero 15」シリーズ。Core i9-8950HKとGeForce RTX 2080 with Max-Q Design構成の「AERO 15 Y9」、Core i7-8750HとGeForce RTX 2070 with Max-Q Design構成の「AERO 15 X9」など、計4モデル。気になる予価については税込350,000円~450,000円とされている。
15.6インチサイズの「Aero 15」シリーズ |
キーボードは英語配列でNキーロールオーバーに対応。「日本語配列」についても検討しているという | GeForce RTX 20シリーズを採用しながらも厚さ18mmの軽量薄型を実現 |
液晶パネルは15.6インチで、動画や画像編集を行うクリエーター向けで解像度3,840×2,160ドット/最大リフレッシュレート60HzのAU Optronics製と、ゲーミング向けで1,920×1,080ドット/144HzのLG Electronics製の計2種類をラインナップする。
天板のGIGABYTEロゴが発光。外形寸法はW356×D250×H18mmで、重量は約2.0kg | ACアダプタは230W。バッテリは94.24Whで最大10時間の連続稼働(動作状況による)が可能 |
採用パーツについてはAll Intel Insideがアピールされており、CPUの第8世代Coreプロセッサをはじめ、Intel製SSD「SSD 760p」シリーズ、Intel製Thudnerbolt 3コントローラ、無線LAN「Killer Wireless-AC 1550i」(Intel OEM)を搭載。そのほか、DDR4 SO-DIMM(2スロット)はSamsung製モジュールがチョイスされるなど、こだわりの構成が特徴だ。
さらに「Aero 15」シリーズの特徴として挙げられているのが、Microsoftの人工知能を利用したAIプラットフォーム「Azure AI」だ。ユーザーの使用状況をAzure AIのクラウドサーバーへ定期的に送信。世界中から集めた情報を分析し、アプリケーションに最適な動作モードを提供するという。
具体的には、ユーザーが実行したアプリケーションに最適な動作モードをAIが判断。ゲームなら、CPUの消費電力よりもGPUに多くの消費電力を割き、ファンの動作モードやオーディオ機能はゲーム向けに切り替え。映画観賞なら、キーボードのバックライトを消灯し、オーディオ機能はムービーモードに変更といった具合。実際にどれほどのデータが蓄積され解析されているかは未知数だが、興味深い機能として注目したい。
「Counter-Strike: Global Offensive」起動時の設定。GPUの動作を優先し各モードはゲーム向けに変更される | 「Netflix」起動時の設定は動画再生に適したモードに。これらは全て「Azure AI」が自動で変更する |
マザーボードやグラフィックスカードでお馴染み、AorusブランドのゲーミングノートPC「Aorus 15」も準備中だ。こちらは、CPUにCore i7-8750H、GPUにGeForce RTX 2060/2070(非Max-Q Design)を採用。液晶パネルはLG Electronics製で、G-SYNCにも対応する。
さらに冷却機構を強化。ヒートパイプは「Aero 15」の2本から6本に増加。その分、外形寸法はW361×D246×H24.4mm、重量約2.4kgと厚みや重量が増したほか、合計9カ所の通気口を設けた。そのほか、採用パーツが「All Intel Inside」となる点は変わらない。予価は税込250,000円~300,000円。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
GIGABYTE Technology: https://www.gigabyte.com/