2019.02.05 16:00 更新
2019.02.05 取材
MVNO、いわゆる格安SIMの料金やサービスが驚くほどに充実し始めたのは昨年の夏頃から。最初は初期費用が無料になったり、初月料金が無料という内容に留められていたが、昨年のクリスマス頃からサービスや割引施策の競争が激化している。よくあるキャンペーンの例をみていこう。
主流になりつつあるのが、初月から3ヶ月目までの料金が無料になったり500円以下で維持できるもの。もちろん冒頭に書いたように、パッケージ代金(一般的に3,000円)も無料な場合もある。
いずれも月額費用が1,600円相場の音声+データ3GBプランが最安となっており、500円以下で3ヶ月使えるとなれば十二分に安い。大手3キャリアからの乗り換えが面倒という人も、さすがに重い腰が上がるのではないだろうか。
ちなみにBIGLOBEの場合は、6ヶ月間に渡って400円で維持できるという驚異的なキャンペーンを3月31日まで実施しているそうだ。
量販店独自のキャンペーンが開催されることもある |
通話に関してもサービスが改善された。以前は通話定額オプションなど皆無だったのだが、毎回3分~10分間の通話定額を用意する事業者が増えてきた。
3分以内が600円、10分以内が830円程度で用意されている。さすがに大手キャリアのような何時間でも話し放題という訳にはいかないが、さらに競争が激化すればそれも同等のサービスが実現するかもしれない。
もしかしたら、いずれ24時間定額なんかも出てくるだろうか |
さて、上記の内容だけでも安くなった感覚は感じられるハズ。ここでダメ押しになりそうなのが、端末とセット購入するパターンだ。これはクリスマスや年末年始など、限られた時期や量販店の場所に左右されるのだが、SIMフリー端末が2万円も安くなることがある。
従来はMVNO SIMとセット契約で1万円も安くなればいい方だったのだが、年末年始には好きなSIMフリースマートフォンから2万円引いてくれるケースも散見された。販売価格が2万円を切る場合は、お会計0円で貰える事になる。
2万円割り引かれるとなると、いよいよUQ mobileやY!mobileなどのサブブランド並だ |
格安SIMが認知され始めた頃と言えば、安いだけあって「使いにくい」「通話オプションがない」等のデメリットが少なくなかった。しかしMVNO事業者もそうした声を受け止め、サービス改善や料金のさらなる値下げに踏み切っている。
メイン回線から切り替えるもいいし、メインの料金を下げつつMVNOを活用するなど、賢く使って某官房長官を驚かせてみよう。「ほら、安いでしょ?」と。
スマホ料金はまだまだ安くできる。思った以上に安くなっているMVNO、今こそ活用してみない? |
文: フリーライター:太田 文浩