2019.02.25 12:00 更新
2019.02.25 取材
ついにドコモによるSIMロック解除のルール緩和が始まった。端末の契約者だけがロック解除できる仕組みから、回線契約を持たないユーザーでも中古品をロック解除できるようになる。もしもauとソフトバンクが足並みを揃えた場合、ぜひSIMロック解除したい端末を3つご紹介しよう。
まずいきなりau端末で恐縮だが、タフネスケータイでお馴染み「TORQUE X01」は外せない。地面や水中に落としても大丈夫な「TORQUE」シリーズの端末で、約6年ぶりに2017年春モデルのauガラホとして復活。ガラケーが消滅し、しぶしぶガラホに移行する人が増える中で、並外れた頑丈さはそれだけで大きなアドバンテージになる。
2010年頃にヒットした懐かしのシリーズが復活 |
よく“三種の神器”と呼ばれた、ワンセグと赤外線、おサイフケータイはバッチリ搭載。auでしかリリースされていないため、Y!mobileやドコモ系MVNOユーザーにはロック解除してまで使いたい1台なハズ。ちなみに解除すればUQ mobileでも利用可能となる。
ちょっと毛色の違うタイプとしては、やはりauから100台限定で販売された「Galaxy S7 Edge Injustice Edition」が面白そうだ。2016年に発売された「Injustice: Gods Among Us」(ゲーム)とのコラボモデルで、とにかく見た目がカッコいい。バットマンデザインの専用ケースやシリアルナンバー入りエンブレム、さらに筐体からOSのUIに至るまで、すべてに独自の工夫が凝らされている。
今まで何台か見たことはあるものの、いずれもSIMロックを外すことが出来ず諦めた覚えがある。中古で出回る機会自体が少ないが、Galaxy好きには堪らないモデル。まるでお宝探しの感覚で探し出し、ロック解除して好きなキャリアで使ってみよう。
au限定だったコラボスマホ。こうしたキャリア縛りの激レアモデルでも、SIMロック解除が緩和されればキャリアを選ばず使い放題になる |
かつてはなかなか手が出ない価格だった、デュアルスクリーン搭載の“変態端末”「M Z-01K」。つい最近ドコモが機種変更価格を一括648円に下げたことから、一斉に中古市場に流れ出し、秋葉原でも特価で出回るようになった。端末を開く仕様がまるで屏風のように見えることから、一部マニアには「屏風スマホ」と呼ばれることもある端末だ。
日本ではドコモが独占販売しており、MVNO向けSIMフリーモデルも存在しない。2つに増えた画面の新しい可能性を模索してみるのはもちろん、今年やってくるであろう“曲がるスマートフォン”の予習にもうってつけだ。
メイン機に選ぶには尖りすぎていた「M Z-01K」。秋葉原では未使用品が3万円台で手に入るようになった |
あくまでもマニア目線からのチョイスだったものの、SIMロック解除の楽しみ方は人それぞれ。先ほどのGalaxyのような限定品から、2画面スマホのような変わり種はもちろん、無難に普通のガラホをロック解除してみてもいいだろう。
ただしSIMロック解除のルール緩和を始めたのは、現時点ではドコモのみ。こうしたルール改定は、auとソフトバンクもぜひお得意の“右にならえ作戦”で足並みを揃えてほしいところ。最近なにかとお怒りの総務省をなだめるチャンスだ。
文: フリーライター 太田 文浩