2019.03.08 19:00 更新
2019.03.08 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2019年3月8日、最大クラスの大容量バッテリーを内蔵する最新スマートフォン「ZenFone Max Pro(M2)」と「ZenFone Max(M2)」の2機種を発表した。日本でも人気のスタミナスマホシリーズがどう進化したのか、その発表会の模様をお届けしよう。
ASUSのスタミナスマホ「ZenFone Max」シリーズとしては、初となる単独の発表会が開催。従来のコンセプトを大事にしつつ、総合力を増した新モデルとして近く発売される |
超大容量バッテリーによる圧倒的なライフを誇る、ASUS「ZenFone Max」シリーズの最新作が国内向けに発表された。シリーズの代名詞でもあるロングライフは健在で、上位モデルの「ZenFone Max Pro(M2)」は5,000mAhを内蔵。実にゲームプレイ10時間以上、ブラウジング23時間、スタンバイ35日間の連続使用が可能という。従来通り他端末への給電も可能だ。
そして新モデルでは、バッテリー性能に特化していた従来の仕様が見直され、スペックが強化されている。「エントリーユーザーが最も重視しているのがバッテリーの持ち時間」(担当者)という傾向から、従来はエントリースペック+超大容量バッテリーという設計コンセプトだった。その点で新モデル上位の「ZenFone Max Pro(M2)」は、Antutuベンチで13万点以上のスコアをマークするなど、ゲームでも十分なパフォーマンスが期待できる性能になっている。
バッテリー特化でスペックは二の次という従来モデルとは異なり、ベースの性能が大きく上がっている。なお発表会では、テクニカルプロダクトマネージャーの阿部直人氏が解説を行った |
超大容量バッテリーによる圧倒的ライフは譲れない個性。スタンバイ30日以上、ブラウジングは20時間以上、動画のストリーミングも最長16時間流しっぱなしにできる |
基本スペックだけでなく、カメラ性能もシリーズ随一に強化。AIカメラを搭載し、被写体に最適な設定を自動で適用してくれる |
さらに主力の「ZenFone」シリーズ以外では初めて、AIのシーン分析に対応したカメラを搭載。被写体に合わせてAIが自動で調整を行い、最適な設定で撮影できる。深度カメラも備え、ボケ味をつけたポートレートモード撮影も可能。いわく「バッテリー性能だけでなく、コレ1台でたいていのエンタメ要素が満たせる端末を目指した」(担当者)という、総合力のアップが新モデルの魅力だ。
また「ZenFone Max Pro(M2)」には、米Corning社製の最新強化ガラス「Gorilla Glass 6」が採用されている。昨年に発表され、各社のフラッグシップ級端末に搭載されはじめたガラスであり、ミドルクラスのスマートフォンに採用されるのは珍しい。コストパフォーマンスの高さも大きな注目要素といえる。
昨今のトレンドを取り込んだ、ノッチ式のベゼルレスディスプレイを搭載。強化ガラスには、前世代から2倍の強度を実現した「Gorilla Glass 6」が採用されている |
会場の一角では、Corning社スタッフによる耐久性デモも実施。スマホユーザーは平均で年7回スマホを落とすというデータがあるそうだが、「Gorilla Glass 6」ならかなりの衝撃に耐えることができる |
ガラスコーティングされた16層のレイヤーコーティングにより、高級感も大きく向上した「ZenFone Max Pro(M2)」。5,000mAhバッテリー内蔵モデルとしては、かなり軽量は175gに収めた |
5,000mAhバッテリーを内蔵する「ZenFone Max Pro(M2)」の主なスペックは、ディスプレイが2,280×1,080ドットの6.3インチ液晶、プロセッサがオクタコアのSnapdragon 660、メモリ4GB、ストレージ64GBなど。1,200万画素+500万画素のデュアルカメラと1,300万画素のインカメラを備える。
4,000mAhバッテリー内蔵のスタンダードモデル「ZenFone Max(M2)」は、1,520×720ドットの6.3インチ液晶、オクタコアのSnapdragon 632、メモリ4GB、ストレージ32GBを実装。カメラ機能は、1,300万画素+200万画素のデュアルカメラと800万画素のインカメラといった構成だ。
いずれもOSは独自UIを使用しない“ピュア”なAndroid 8.1を搭載。デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応するほか、デュアルSIMとmicroSDカードが共存可能なトリプルスロット仕様になっている。なお、詳細はこちらのリリースを参照のこと。
「ZenFone Max(M2)」は4,000mAhバッテリーを内蔵。画面解像度やスペック、カメラ構成が異なる |
アルミボディの3色をラインナップ、外観デザインは従来モデルに近い。なお、2機種ともデュアルSIMとmicroSDを搭載可能なトリプルスロットを備えている |
市場想定価格は税抜26,500円から。担当者のイチオシは、ハイクラスのクオリティと性能をもつ、コスパに優れた「ZenFone Max Pro(M2)」だった |
3月15日(金)に販売が開始される予定で、市場想定価格は「ZenFone Max Pro(M2)」が税抜35,500円で「ZenFone Max(M2)」が税抜26,500円。カラーバリエーションは、「ZenFone Max Pro(M2)」がミッドナイトブルーとコズミックチタニウムの2色。「ZenFone Max(M2)」は、ミッドナイトブラック、スペースブルー、メテオシルバーの3色をラインナップする。
端末に合わせて発表、ASUS Storeにて格安SIMの「ZenSIM」を販売する。IIJのネットワークを使った音声+データのサービスで、端末とのセット販売のみ。発売記念のキャンペーンにより、月額980円から利用できる |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/