2019.03.24 00:01 更新
2019.03.24 取材
日曜連載「旅する書評家がおすすめ!読めば人生が変わる本」でお馴染みの書評家・北村有さんによる、初めての「Fire HD8(32GBモデル)」体験記。旅する北村さんにピッタリのタブレットを携えて、今日もあちこちに出没する。その2。
旅する書評家を名乗っています。鎌倉に滞在し早2週間以上が経ちました、北村と申します。鎌倉での生活にも徐々に慣れてきた今日このごろ、普段の仕事グセが抜けずに未だ江ノ電にも乗れていない私です。とんだ体たらくですね・・・!
今回は、そんな中でも「Fire HD8」タブレットを引っさげて、鎌倉をゆるゆると散策してみたレポートをお届けいたします。
一度、鎌倉に来られたことがある方には既知の事実かもしれませんが、小町通りというところは殊更に人が混みます。週末のみに飽き足らず、平日もこれでもかという人の群れが。人混みが得意なわけではない私は、日中の賑わっている時間帯よりも、早朝のしんと静まり返った小町通りの空気が好きです。
朝7時前くらいの小町通りの様子です。9時から10時ともなってくると、ここが人でいっぱいになります。ざわざわした中を一緒に歩くのも一興ですが、人が1人も歩いていない道の真ん中を歩くのも、通りを独り占めできている感覚があって素敵です。
北海道という土地から鎌倉に来てみて、じんわりと思い続けていることが、「鎌倉は、土地そのものがパワースポットみたいだな」ということ。
お寺がたくさんあるせいかもしれませんが、道を歩いているだけで浄化されていくような、気持ちが晴れやかになるような気がします。何か心配事や不安を抱えている方は、一度鎌倉旅行を計画してみてはどうでしょう。
ざわついた気持ちがスッと落ち着いて、ふとした晴れ間から解決策が顔を出してくれるかもしれません。
ちなみに、上記掲載の写真も、「Fire HD8」タブレットを使用して撮影しました。そうだ、カメラ機能もついてるんだ、と思い出して慌てて撮った1枚です。写真の技術はありませんが、鎌倉・小町通りの雰囲気を少しでも感じ取ってもらえると嬉しいです。
今すぐやりたいほどではないけれど、いつかはやってみたいなあと思っていること。お金の余裕も時間の都合もつくけれど、なんとなく今じゃないような気がすると感じて取っておいている、小さな憧れ。
元来、私は紙の本で読書を楽しむのが好きです。読みやすいと感じるのはやはり紙の手触りがあってこそだと思いますし、目にも優しい気がします。かと言って、電子書籍のすべてが悪いとは思いません。私のもうひとつの趣味は旅行なので、旅先で読書をする際には電子書籍リーダーが欠かせません。
けれど、元々あまり漫画を読む機会がなかったのもあってか、「タブレットで漫画を読んでみる」という経験をしたことがなかった私。
ビジネス書や小説と同じように、今ではKindleでも多数の漫画作品が配信されています。Prime ReadingやKindle Umlimitedを見てみても、日々続々とラインナップが増えているのを見ると、漫画の需要はまだまだ多いのだと痛感させられますよね。
そう思い立って、とある漫画を「Fire HD8」でダウンロードしてみました。
インターネット環境さえあれば、どこにいてもすぐに書籍や漫画がダウンロードできてしまうのが魅力。最近は、まとめて複数冊分をダウンロードしておいて、オフライン環境でも読めるように対策しておくというコツも覚えました。
このたび読んでみた漫画作品は、カフカヤマモトさんの「家族ほど笑えるものはない」(KADOKAWA刊)です。愉快な家族同士のやりとりを、コミカルなタッチでとらえた、ほんわかとあったまる作品。読んでいてクスッと笑えて、子どもたちの可愛さに身悶えて・・・。まるで母親のカフカヤマモトさんの立場になった上で、リアルタイムで子育てを楽しんでいるような。
時間も忘れて、気づけば小1時間ほど読みふけってしまいました。「Fire HD8」タブレットを使って小説を読んでいた時も実感しましたが、重さがちょうどいいので手が疲れることもなく、周囲の明るさに反応して画面濃度を自動調整してくれるので、読みやすさが格別です。紙の本を読んでいる時と、あまり大差がないくらい。
「旅先でも紙の本が読みたい!」という欲求に耐えきれず、空港の書店で本を買ってしまって重さに後悔する・・・ということを何度も繰り返してきましたが、今後は、旅先での読書は「Fire HD8」タブレット1つで事足りそうです。
Kindleの端末にも興味がありましたが、こちらの方が動画も観られるし写真も撮れるし、一緒に街を歩いて楽しめることが多そう。鎌倉の旅が終わったら、また気の赴くままに違う土地へ向かうだろうことと思いますが、新しい土地でも大活躍してくれると思います。
現在この文章を綴っている今、読んでいる小説は川上未映子さんの「マリーの愛の証明」。普段は読まないようなテイストの文章でも、新しい土地の空気と「Fire HD8」のおかげで、難なく世界観に入り込んでいけます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひご感想など聞かせていただきましたら嬉しく思います。また会う日まで。
カフカヤマモト (著) KADOKAWA (2017/3/9) 税抜1,100円 |
川上 未映子 (著) Amazon Publishing (2017/10/31) 税込199円 (Kindle版) |
北村有(きたむら・ゆう) 国内一人旅と読書が趣味なフリーライター・旅する書評家。 ブログ:https://kitayu.net Twitter:https://twitter.com/yuu_uu_ |
文: フリーライター・旅する書評家 北村 有