2019.03.29 21:46 更新
2019.03.29 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2019年3月29日、都内にてROGブランドの新型ゲーミングノートPCを披露する「最新ROGゲーミング製品テクニカルセミナー」と、“モダンPC”の最新モデルを揃えた「PC春モデル新製品発表会」を開催した。CESでお披露目された巨大モデル「ROG Mothership」など、注目製品が登場した会場の模様をリポートしよう。
参考出展扱いで展示されていた、17.3インチのモンスターノート「ROG Mothership」。高いスペックもさることながら、特殊なギミックが特徴的なモデルだ |
1月の「CES 2019」で発表された最新ゲーミングノートが持ち込まれた会場にて、ひときわ存在感を放っていたのが「ROG Mothership」だ。当然ながら国内初披露となる製品で、まだグローバル市場でも発売時期が決まっていない。
背面のキックスタンドで自立する“Surfaceスタイル”を採用した、17.3インチの大型モデル。ゲーミングノートというより、持ち運び可能なゲーミングPCといった風情だ。
ASUS本社でROGグローバルテクニカルマーケティングを務めるPranda Pan氏。前半のROGテクニカルセミナーにて、新製品や開発コンセプトの解説を行った |
オーバークロックを施した6コア/12スレッドのCore i9-8950HK、グラフィックスはGeForce RTX 2080を搭載。CPU直結レーンを使用した最大3台のPCIe SSDでRAID 0を構築する「HyperDrive Extremeテクノロジー」により、世界最速を謳う最大8,700MB/secの驚速ストレージを内蔵している。
なおディスプレイは、144Hz駆動/応答速度3ms、NVIDIA G-SYNCに対応したフルHDゲーミング液晶を搭載。ESS製Sabre HiFi DACやクアッドフロントスピーカー、802.11ax対応の高速無線LANといった装備も備えている。
100%CNCアルミニウムマグネシウム合金のボディは、“Surfaceスタイル”により背面全体で空気を取り込めるメリットも。なお、電源アダプタは280W×2仕様で、1系統で80%ほど、2系統接続で100%のパワーが発揮できるという |
キーボードはカバーのように開閉できるだけでなく、取り外せばワイヤレスキーボードに。折りたたんで一般的なキーボードサイズで運用できる |
さらに「ROG Mothership」で面白いのは、新基軸のキーボードだ。テンキーになるタッチパッドを備えたキーボードは、取り外してワイヤレスキーボードとして使用可能。フリースタイルで入力できるのはもちろん、2つに折りたたむことで、一般的なキーボード同様に省スペースに使えるようになっている。
このギミックは、実際のゲーミングノートユーザーの使用実態に基づくもの。ゲーミングノートをそのまま展開すると専有面積が大きくなり、キーボードの自由度も低くなることから、外部ディスプレイとキーボードを使用する例が多いのだという。そうした悩みを解決するため、脱着&変形キーボードというアプローチを採用したというワケだ。
Nキーロールオーバーに対応したゲーミング仕様で、タッチパッドはテンキーを表示させて使うことも可能。RGBバックライトを内蔵しており、有線接続または合体時はAura Syncにも対応する |
ちなみに気になる国内展開については、「現在前向きに検討中」(担当者)とのこと。グローバルでも発売時期や価格については調整中で、「少なくとも年内には発売される予定」(同上)のようだ。