2019.04.03 08:00 更新
2019.04.03 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、ほんの1分で組み上がる“フレキシブルな暖炉”こと「FlexFire」を見てきましょう。
キャンプの必須アイテムが簡単に持ち運べる?さぁ「FlexFire」をチェックしていきましょう |
今回チェックするのは、テック系とはまったく無縁のアウトドアなアイテム。特にそれ系の趣味があるわけではないのですが、Kickstarterにてキャンペーン中の「FlexFire」が気になってしまいました。
“フレキシブルな暖炉”と称するこのアイテム、早い話がキャンプなどで使う焚き火台のことですね。火をおこして暖をとれるのはもちろん、その上で料理を作ることもできるので、キャンプ場でまず焚き火台をレンタルするという人も多いでしょう。
しかし一般に焚き火台といえば、それなりの頑丈さが求められることもあり、大きくかさばるのが常識。ところがこの「FlexFire」は、サイズや設置スタイルからして全然違っています。
さぁて焚き火を起こすぞ、と取り出したのは金属の板。全部を合わせた厚みも5mmほど、コンパクトかつ手軽に持ち歩けるのがメリットです |
組み立て風景はメタルクラフトのよう。1分ほどあれば完成と、何も難しいことはありません |
ポーチからサッと取り出されたプレートの束、それが「FlexFire」です。メタルクラフトのように組み立てるスタイルで、完成までわずか1分ほど。ネジや工具も不要で、あっという間に焚き火台が組み上がります。
ちょっと頼りないようにも見えますが、ステンレス鋼とチタン合金で構成される「FlexFire」は、1,100℃まで耐える仕様。あらゆる種類の木材、液体・固形燃料、ガスバーナー、木炭や石炭に至るまで、およそキャンプで使う燃料にはすべて対応しています。
さらに煙突のような構造や、エアフローが十分に確保された設計から、炎が上がりやすいのも特徴。キャンプの焚き火台では、空気の通り道ができるように“井桁型”や“タワー型”など薪の積み方を工夫するそうですが、その必要がないというわけですね。
小型の「FlexFire 4」(113×113×173mm)と六角形の大型モデル「FlexFire 6」(200×173×173mm)から選択可能。下からの風の通り道もしっかり確保されています。バラした後の束の厚みもほんの5~7mmほど |
もっと大きな焚き火台が欲しい?なら合体させちゃえ!というフレキシブルさが魅力 |
ちなみに「FlexFire」は、シンプルな四角形の「FlexFire 4」と、より大型な六角形の「FlexFire 6」をラインナップしています。しかも複数のユニットを合体させて、バーベキューにも使えるビッグサイズに拡張できるなど、自由度の高さもトピック。まさに“フレキシブルな暖炉”の面目躍如ですね。
そしてプレートの組み合わせも自由で、設置するオプションのプレートによって木材用の「FIRE MODE」、料理用の「GRILL MODE」、固形燃料用の「SOLID MODE」といった、用途に適した形状で使えます。ガスバーナーを丸ごと収納できる「GAS MODE」なんて形態もあるようですね。
最近流行っているというキャンプの相棒に。シンプルながら、かなり考えて設計されたアイテムでした |
「FlexFire」のキャンペーンは、2019年5月6日(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は39ユーロ(4,800円前後)から、残念ながら日本への発送には対応していないようです。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/