2019.04.14 21:00 更新
2019.04.14 取材
"ド素人”ではなくなったので、「旅する書評家がおすすめ!Fire HD8タブレット完全ド素人レビュー 」改題。タブレットを片手に、北村さんは今日もどこかで読書を楽しんでいます。
当たり前のことですが、電子書籍は本棚に飾ることができません。お金を出して購入し、大事に読むところまでは一緒なのに、物体として残っていないとなんだか寂しく感じられてしまうのは、私だけでしょうか?
こんにちは。またお目にかかることができて嬉しいです。旅する書評家の北村と申します。
物足りなさを感じていたのが正直なところだったのですが、いつものようにFire HD8をお供に鎌倉カフェを散策し、ふと「以前にダウンロードした電子書籍を再読してみようかな」という気になりました。
そこで選んだのが、本田晃一さんの「はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法」(SBクリエイティブ)です。
この本に書かれているのは、タイトル通り「はしゃぎながら夢をかなえる」方法です。どうしても現代人は、とくに日本人は努力や我慢を美徳と捉える気質があり、かなえたい夢や目標があったらそれに見合う(またはそれ以上だと思える)努力や我慢をしないと達成できないという固定観念があるように思います。
著者である本田さんは、まずはその思い込みをはずすところから始めようと語りかけてくれています。
正直言って、科学的根拠は一切ないかもしれません。すべて意識の問題で、「大好き」「楽しい」「努力しなくたって夢はかなう」と思い込んでいるだけでスルスル夢がかなうのかといわれたら、本質はそうではないと言わざるを得ないでしょう。
大切なのは、知らず知らずのうちに設けてしまっている、不必要な精神的ブロックを外すこと。たとえば、あなたは「大した努力もせずに幸せになる」状態に対して、どう思うでしょうか?
罪悪感を持ってしまう、なんだか申し訳ない気がしてしまうという方は、自分で自分に精神的ブロックをかけてしまっている可能性が高いでしょう。
そのブロックは、必要のないものかもしれません。あなたは、何の努力もしなくったって夢をかなえられるかもしれない。
最初は信じられないでしょう。それでも、「もしかしたらそうかもしれない」と思ってみるだけで、目の前が開けるかもしれないんです。
案外、そんな開けた気持ちでいるほうが、夢はスルスルとかなってしまうもの。努力や我慢だってまるごと楽しめば、いつの間にか理想としていた境地に達しているものなんです。
さて、ここまで読んでいただいたあなた、率直にどう思うでしょうか?
いわゆるスピリチュアルな、それこそ科学的エビデンスのない、怪しい類の本だと思ってしまいませんか?
こういったジャンルの本は、あまりおおっぴらにおすすめするのは少々気が引けてしまうもの。精神的な話が多い分だけ女性には受けるかもしれませんが、男性には刺さらない場合も多いでしょうしね。
自己啓発本やビジネス書、スピリチュアルに関連深い本ほど、電子書籍で所有するメリットが大きいと私は思っています。なぜなら、本棚に並べて置かなくてもいいが故に、ふとした時に他人に見られて気まずい思いをしなくても済むから。
自分が読みたくて読んでいる本くらい堂々と並べたいものですが、そうはいかない場面も多いですよね。そんな時、電子書籍は便利だなあと思う瞬間も、最近は増えました。
この「はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法」の中で、私の好きな考え方をあとひとつ紹介させていただいて、今回は閉じようと思います。
それは、「お金を使うこと」に対する考え方です。
「ケチ」とまではいかないものの、私の財布の紐は通常よりも固めの方だと自負しています。必要なものであったとしても、1円でも10円でもより安いもの・サービスはないだろうかと探してしまうのが常です。
ただ、日頃から節約をしているにも関わらず、不思議と貯まらないのがお金というもの。いったい何に使ってしまったのが、家計簿もとっているはずなのに判然としません。
私と同じような減少に悩んでいるあなた。もしかしたら、お金を使うことに対してときめいていないからかもしれませんよ。
お金を使うことに罪悪感を覚えてしまったり、はたまたお金持ちな人に対して嫉妬や羨望の念を抱いてしまったり。それは、もっともお金に嫌われてしまう考え方だと、本田さんは教えてくれています。
気持ちよくお金を稼ぎ、心地よくお金を使う。
まだこの境地には至れていませんが、心から自分がときめくものにだけお金を使うようになれれば、長年の夢をかなえることもできるかも。
電子書籍にはハイライトを入れることができるので、その部分だけサクッと再読することができました。紙の書籍に付箋を貼るのも好きですが、よりスピードを求めるなら電子書籍も一助となってくれますね。
気になる方は、ぜひダウンロードしてみてくださいませ。
北村有(きたむら・ゆう) 国内一人旅と読書が趣味なフリーライター・旅する書評家。 ブログ:https://kitayu.net Twitter:https://twitter.com/yuu_uu_ |
本田 晃一 (著) SBクリエイティブ (2017/9/15) 税込1,400円 (Kindle版) |
文: フリーライター・旅する書評家 北村 有