2019.04.17 00:00 更新
2019.04.17 取材
自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、絶妙レイアウトかつデュアルインターフェイスのコンパクトキーボード「Keychron K2」を見ていきましょう。
どうしてコンパクトキーボードって、見ているだけでワクワクしてくるんでしょう。今回の主役は、この「Keychron K2」です |
キーボード愛好家なら誰もが夢見る“ぼくが考えた最高のキーボード”。それを実現しようと、これまでもクラウドファンディングには無数のワクワクするキーボードが登場してきました。ただいまKickstarterにてプロジェクトが進行中の「Keychron K2」は、ここしばらく気になっているモデルです。
キーボードのギーク集団が立ち上げたKeychronが手がけるアイテムで、コンセプトはご覧の通りコンパクトキーボードの最適解。やはりこの手の省スペースモデルは“刺さる”人が多いのか、すでに600%以上の資金調達に成功しています。しかもBluetoothと有線のデュアルインターフェイスに対応していたり、上位版はカッコいいアルミフレーム仕様になっていたり。色いろとこだわりを詰め込んだ仕様になっているようです。
一般的なフルサイズは66cm、テンキーレスは58cm、そしてコレは54cm(スペック表記ではもっと小さな313mm幅)。矢印キーや機能キーもしっかり実装されているところがポイントです |
ファンクションキーも実装していて、“小さいテンキーレスキーボード”と言えなくもないレイアウト |
コンパクトキーボードのキモといえば、やはりそのレイアウト。HHKBのように実装するキーをどんどん厳選していくアプローチが基本ですが、「Keychron K2」はサイズ感だけでなく、使い勝手も考慮したレイアウトが採用されています。
キー数は全部で84キーとそれほど少なくはないですが、それもそのはず。矢印キーに加えて、Page Up/Down、Delete、Home、Endなど主要な機能キー、さらにファンクションキーまでバッチリ実装されています。コンパクトながら、テンキーレスクラスの使用感と変わらず使える、無理のないレイアウトが採用されているというワケですね。
そしてWindowsだけでなく、Macでも使えるよう設計されているところもポイント。側面に切り替えスイッチが搭載されていて、切り替えればMacのショートカットキーが有効になるという仕組み。もちろん交換用のキーキャップも付属しています。
Windows/AndroidとMac/iOSの切り替えスイッチを搭載。Mac用のショートカットキーもフルサイズ同等に使えます |
Gateronスイッチ3種から選べるキースイッチ。そして超大容量な内蔵バッテリーもトピックなのです |
そしてキースイッチには、いわゆるCHARRY MX互換のGateronスイッチを採用。数ある互換スイッチの中でも良好な打鍵感に定評があり、中にはCHARRY本家より打ち心地がいい、という人もいるほど。Clicyタイプの青軸、リニアタイプ赤軸、タクタイルタイプの茶軸の3種類から選べます。
そして上位版には15パターンのエフェクトに対応したRGBバックライトが内蔵(通常版は単色LED)されているのですが、それを常用可能にしてしまう4,000mAhのバッテリーもトピック。入力デバイスとしては破格のバッテリー容量で、通常使用なら最大5週間、RGBライティングを有効化しても最大80時間使用できるとか。まったく遠慮なしにバックライトを使えます。
BluetoothとUSBの2-Way接続で、絶妙なレイアウト、RGB内蔵のGateronスイッチ搭載、さらにバッテリーも超大容量。それでいて支援額は59ドルからとお手頃です |
「Keychron K2」のキャンペーンは、2019年5月3日21:51(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は、単色LEDモデルが59ドル、RGB LEDモデルが69ドル、RGB LED+アルミ筐体の上位版が79ドル。せっかくならガッチリしたアルミ筐体でバシバシ打ち込みたいところ。スイッチはどれにしようかなぁ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Keychron: https://k2.keychron.com/
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/